年金のプロが疑問視。なぜ経済の専門家たちは非現実的なベーシックインカムを推すのか?

Secret stash in the drawer.Japanese 10,000 yen bill.
 

3.税を引き上げる前に先に無駄を無くせ!はもう50年前からの話

税を引き上げろよって話がある時に、往々にして言われるのが国の無駄を省くのが先だろ!って言われます。

もちろん探せばある程度の無駄は出てくるでしょうけど、その無駄を省くっていう目的はもう昭和50年から始まってずーっと続いてるんですよ。今こそ無駄を省け!というものではなく、当の昔から始まっていた事なんですよ。

そういえば今から15年ほど前に民主党が政権交代した時に、無駄をなくして16兆円の埋蔵金だったかな、それを捻出するって言ってましたが結局7,000億円程度捻出しただけでした。

結局、無駄を省くのは無理、埋蔵金なんて無いという事を知り、当時の首相だった菅直人さんが突然消費税を5%から10%に引き上げる事を明言しました。民主党政権の間は消費税を引き上げない事を言っていたのに、突然の引き上げ宣言でした。民主党政権中は消費税を上げないと公約していたので、消費税増税反対派だった小沢一郎さんとの確執が勃発しました。

まあ、無駄を省くという考えはもちろん必要でしょうけど、日本はその考えに呪縛されてる感はありますね。

さて、このような国の予算の中で冒頭で話したベーシックインカムは現実的でしょうか。

考えるだけ無駄な議論と言えます。たとえベーシックインカムで一人10万円無条件に支給したとしても、医療や介護、保育やらそういう社会保障は別だからですね。

そして、年間144兆円のベーシックインカムのために、税の大幅な引き上げは避けられず、毎月に10万円はみんな無条件に支給されても税の負担が重くなりすぎて、結局手取りは減るわで生活が安定するとはとても思えないですけどね。

なぜ、そんな単純な弊害が想像できる中で、ベーシックインカムを真面目に支持する人が当時は人気だったのか全く分かりませんでした。

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