4.少子化の始まり
さて、記事の最初からいきなり年金とは関係ない話で始まったのですが、あながち別問題というわけではありません。
少子化問題ですが、これも必要な財源を調達できなくなった事で問題を拡大させる要因となりました。
ところで、少子化の問題はいつから始まったのでしょうか。本格化したのは昭和50年からですね。
1人の女性が産む子供の数を表す合計特殊出生率が2.0を下回ったのが昭和50年入ったあたりからでした。2.0を下回ると、人口が減っていきます。
戦後の昭和20年初期は1人の女性が4~5人という、多産の時代がありました。その中でも特に子供の数が多かったのが昭和22年~昭和24年に生まれた団塊の世代と呼ばれる人たちです。各世代の中で最も人口が多い世代なので、その団塊の世代の人達が全て75歳以上の後期高齢者となる2025年を2025年問題と呼ばれたりします。
後期高齢者くらいの年齢になると、やはり医療費がとてもかかる年齢に突入するので、医療費の今後の増加が懸念されています。よって、負担してもらう医療費を年齢で区切るのではなく、所得水準で変化させる改正などもちょくちょく目にしますよね。
やはり、年齢ではなく所得で負担割合が違うというのが正しいのではないでしょうか。
団塊の世代の次に出生率が高かったのが昭和46年~昭和49年までに生まれた団塊ジュニア世代の方です。
このように日本人の世代の中で、人口が特に多い2つのコブがあるという事が想像できます―― (メルマガ『事例と仕組みから学ぶ公的年金講座』2023年6月7日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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