マンションの管理員はなぜこんなにも「なり手」が不足しているのか

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私が、講師を担っている管理会社の管理員さん(女性が多い)のスタッフは優秀です。ITもでき、コミュニケーションスキルもあります。

その方々の話を聞くと、高経年マンションでは、管理組合の居住者対応に苦労しているようすが見られます。

理事長は、管理員を、いつでも自分をカバーするものとして考えているし、住民は、何でも苦情を言えばいいと思っています。

理事の中には、メールをしない人もいて、全ては、口頭か文章で伝えなければなりません。

それも仕事だと割り切ってすることも必要ですが、それに時間を使うことが果たして役に立つのかと思ってしまうこともあるといいます。

その他の仕事ができなかったり残業になってしまうこともあるのです。

40歳代より若い人ほど、その落差は大きいと感じます。

そろそろ管理員の業務を見直す時期ではないでしょうか。まず、「管理員」という呼び方を変えた方がいいと思います。

大型マンションでは、管理員と言わずに、専属のフロントスタッフがいる仕組みをとっているところも多いです。

小規模マンションは、高齢者にはたいへんでも、管理員が常駐しなくてもいい仕組み考えていくことだと思います。

時代も変わり、働く人の意識も変わります。

ゴミ出しやお掃除等をすることも仕事のマンションでは、ゴミ出しのルールを徹底してもらうこともやってみましょう。

それでやっているマンションもあるのですから。

最近のハローワーク登録者や派遣会社登録者は、やる前に吟味して何か気が進まないと思えば、そこで止まります。

人気なのは、事務所内の楽な仕事。次は、仕分けの仕事です。

倉庫内や事務所内での簡単な作業です。雨風にあたらず、冷暖房完備の場所での仕事が人気です。

それでも、やりがいのため、又は経済的な理由で、管理員の仕事をする人もいます。

そういう人に対して、どういう立場で迎えて、どいう心持ちで仕事に取り組んでもらうかを本気で考える必要があると思います。

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