経営コンサルが「結果を出していない人の集まり」に参加して感じたこと

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スポーツの世界で言われる、“1万時間理論”を知っていますか?特定分野のプロになるためには1万時間の継続的な練習と学習が必要だという理屈ですが、これを私たちの世界にも当てはめて考えてみたらどうでしょう? 今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』では経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭を執る菊原さんが、あえて「上手くいっていない人たちの集まりに参加」してみて感じたこと、そこから“1万時間理論”の大切さを説いています。

持っている力を1つに集中させて結果を出す

以前、知人から「上手くいっていない人たちの集まりに参加するといい」というアドバイスを頂いたことがある。

そこに参加して“結果が出ない理由”を見つけるといい、という。

いわゆる反面教師というもの。これは役立ちそうだ。

しかし、その通りだが、「わざわざ群馬から東京へ行ってまですることではない」と思っていた。

群馬から東京まで新幹線で1時間。新幹線の本数も多い。群馬を山奥と思っている人もいるが、意外と都会に近い。

しかし、行って参加して帰ってくると“最低でも半日”は時間を取られてしまう。

いいアイデアだが「そこまでして参加する必要はない」と思っていた。

そんな時のこと。名刺交換した人から「こんな会があるので参加しませんか?」というお誘いを頂いた。

その会を検索してみると“なにを目的にやっているか分からない”という会だった。

普通ならは間違いなく断っていただろう。しかし、その時に知人の言葉が頭に浮かんだ。「これはチャンスだ」と思って参加した。

その会は20人弱の集まりだった。テーマを決めて意見交換する。例えば

・なぜ中東で紛争が無くならないのか?
・遊牧民が多いと国が安定しない理由
・文明が栄えて衰退するサイクルとは??

などなど。

私は理系。世界史はほとんど知らない。なかなか難しいワークだった。

考えるだけでなく発表しなくてはならない。私の番になったが「やはり人と人との関係ですから、いろいろありますよ」といった程度しか言えなかった。お恥ずかしい限りだ。

その一方、ベテランの参加者は違う。「この地域は人種もそうですが、地形も関係していて…」と学者レベルの意見を出していた。

そこでの発表を聞いて「かなり勉強しているな」という印象を持った。

話もうまいし、興味深い。いいポイントをついている。素晴らしい頭脳だと感心していた。

またそれと同時に「なぜこんなに頭がいいのにどうして結果を出していないのか?」と不思議に思っていた。

その勉強会が終わり名刺交換タイムに。そこで数人と名刺交換した。

その人たちのほとんどが“何がメインの仕事なのか分からない”といった感じだった。

ある人は「不動産をやりながら、広告のデザインとキャッチコピーの仕事をしている」という。

また別の人は「会社のシステムの手伝いをして、週に2日雑誌社の手伝いもしている」という。

中には名刺を3~4枚出して「いろいろやっていまして」と言ってきた人もいた。話を聞いたが、まったく何をやっているか分からなかった。

この会だけではないが、「いろいろやっているけど、何屋さんが分からない」という人と出会ってきた。そしてこの手の人たちは総じて結果を出していない。

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