なぜ流出したのか。韓鶴子統一教会総裁「岸田を呼べ」発言の真意

Hak_Ja_Han2006-02-05
 

旧統一教会の韓鶴子総裁が、一国の首相を「岸田」と呼び捨てにした音声が流出し、大きな話題となっています。なぜこのタイミングで総裁の発言が表に出てきたのでしょうか。。今回のメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』では、かつて旧統一教会の信者だったジャーナリストの多田文明さんが、本来は教団内部でのみ共有されるべき内容が流出「された」理由を考察。さらに総裁の言葉を耳にした日本の信者たちの、今後の行動に対する率直な感情を記しています。

なぜ、韓鶴子総裁によって今「賠償すべき」「滅びるしかない」「岸田をここに呼びつけて」の発言がなされたのか

安倍元首相銃撃事件から2023年7月8日で1年を迎えました。

今月のトピックスはなんといっても、旧統一教会のトップである韓鶴子総裁が幹部らに向けて話したあの言葉です。なぜ、安倍元首相が亡くなって一周忌を迎えようとするこの時期に、この発言をしたのか。波紋は大きくなるばかりです。

1.「賠償すべき」「滅びるしかない」「岸田をここに呼びつけて」の韓鶴子総裁の発言は、大きな波紋に

6月末の幹部信者らの前で韓鶴子総裁は「日本は第二次世界大戦の戦犯国。ならば賠償すべきでしょう」「岸田をここに呼びつけて、教育を受けさせなさい」と話して、日本国内でも報道されました。

教義では、この世の中はサタン(悪魔)に奪われてしまった、サタン人間が住む世界と教えられています。今、このメルマガを読んでいる皆さんも、彼らの目からは、サタン(悪魔)にみえています。

それゆえに、信者らは教団の思想によって、私たちを救わなければならないと本気で思っています。

元信者の立場からいえば、韓鶴子総裁の発言は、自分たち(神の側)の意向に沿わない者たちを下にみてのごく自然な発言ともいえます。

では、何が問題なのでしょうか。

本来、こうした言葉は、内部の信者向けだけに語られて、門外不出なもののはずです。

近年、文鮮明教祖の御言(みことば)選集がネット上に出てきて、文鮮明教祖の指示通りに信者らが関連団体を通じて、政治を動かそうとしていた実態が知られるようになりましたが、本来は、内部でのみで共有されるべき内容なのです。

それが、韓鶴子総裁を通じて、一気に表に出てきました。旧統一教会の問題が注目されているから、ということもありますが、ここには日本の信者の退路を断たせる狙いもあるとみています。

教団トップが日本政府をサタン視して、日本の全信者及び教団の関連団体に、徹底的に抗(あらが)いなさいと命じているように聞こえてきてならないのです。

この記事の著者・多田文明さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • なぜ流出したのか。韓鶴子統一教会総裁「岸田を呼べ」発言の真意
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け