魅力度ランキングで知事が“キレた”群馬県の「魅力」を高める方法

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2022年に発表された「都道府県の魅力度ランキング」で44位になった群馬県。これに、同県の山本一太知事が「信頼性に欠ける」などと激怒したことで記憶に残っている人も多いと思います。実は、群馬県は過去5.6年のランキングでも40位が最高と低迷しています。しかし、本当に魅力が低いのでしょうか? 今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんは「ランキングが不思議なくらい」としたうえで、群馬県の魅力度を高めるためにすべきことを語っています。

群馬県の「魅力度ランキング」をアップする方法

群馬県と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

下仁田ねぎ、こんにゃく、中山秀征、井森美幸。

それ以外のものが頭に浮かぶ人は、少ないのではないでしょうか。

失礼ながら、全国の人の群馬県に対する認識は、その程度なのです。

なぜ、それほど知られていないのでしょうか。

魅力がないので、興味を持ったことがないのでしょうか。

そうではありません。

実は、多くの人が群馬県のことをよく知っているのです。

訪れたことのある人も多く、観光地としても有名なのです。

ところが、「群馬県と言えば」と問われると出てこない。

これは、有名な観光地と群馬県が結びついていないからなのです。

「草津温泉」「伊香保温泉」「四万温泉」などの名湯。

「道の駅・川場田園プラザ」「道の駅・ららん藤岡」など、テーマパーク級に大人気の観光施設もあります。

これらの名前を聞くと、誰もが知っているのではないでしょうか。

しかし、「都道府県魅力度ランキング」では、低迷しているのです。

2022年が第44位。それ以前の5、6年も第40位が最高。

どうして、ここまで魅力がないと思われているのでしょうか。

その答えが、観光地と群馬県が結びついていないことにあります。

つまり、群馬県を知らないのです。

実際に訪問したことがあっても、そこが群馬県だと認識していないということです。

テレビやネットで情報を見ていても、群馬県だと思っていないのです。

「魅力度ランキング」は、住みたいか、観光に行きたいか、お土産を買いたいか、などのイメージを数値化しているので、

“群馬県”を知らなければ、答えようがないのです。

有名な観光地をしっかり紹介した上でアンケートを取れば、もっと上位になるのかもしれません。

しかし、これはアンケートの取り方が悪いのではなく、群馬県そのものをPRしていない行政の責任です。

群馬県には、こんなに素晴らしい場所があるのです、ということをもっともっとアピールすべきです。

群馬県のサイトなどを見ていると、地域や施設を羅列しているだけです。

しかも、まったくの情報不足。魅力が全然伝わってきません。

私の知る群馬県は、もっと楽しい場所であり、魅力もいっぱい。

「ランキング」が不思議なぐらいです。

群馬県には、有名でなくても、面白く楽しい場所がたくさんあります。

無料でこんにゃく料理バイキングが食べられる「こんにゃくパーク」。ここは、連日大行列です。

懐かしレトロな「るなぱあく遊園」「スカイランドパーク遊園地」「オートミライ華蔵寺遊園地」。「群馬サファリパーク」「桐生が岡動物園」。

全国では次々に消えているような施設が、まだまだ残っているのです。

また、ハンバーガー、そば、うどん、ラーメンなどのレトロ自販機が数多く並ぶ、「ドライブイン七輿(ななこし)」には、全国からマニアが訪れています。

ご当地グルメとしては、「もつ煮込み」「水沢うどん 」「ひもかわうどん」「高崎パスタ」「ソースカツ丼」「焼きまんじゅう」「炭酸まんじゅう」「おっきりこみ」「すいとん」などがあります。

群馬県は、こうした“観光資源”を眠らせているのです。知ってもらう努力をすべきです。

たくさんの観光資源を出しながら、それが群馬県であることを強くアピールする必要があります。

たとえば、キャッチフレーズとしては、「あなたが知っている、その観光地。実は群馬県です」。

これがキャンペーンのテーマともなります。

とにかく、有名観光地と群馬県を結びつけること。

それが、「魅力度ランキング」をアップさせるために、もっとも大切なことではないでしょうか。

 

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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