相談件数が昨年の3倍に。なぜ今「トコジラミ」被害が増えているのか?

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日本ではその名を聞くことも稀だった「トコジラミ」。しかし近年、そんな害虫の被害が数多く報告され、ネット上でも大きな話題となっています。何がこのような事態を引き起こしたのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、激増するトコジラミ被害を伝える記事を引きつつ、その実態を解説。さらに専門家による対処法を紹介しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

トコジラミ、再び注目 トコジラミとは? 対策と駆除について

現在、SNS上で「トコジラミ」として知られる害虫について注目が集まっている。この害虫は別名「ナンキンムシ(南京虫)」とも呼ばれ、5ミリから8ミリ程度の小型の虫だ。

トコジラミ彼らは人や動物の血液をエサにし、特に夜になると寝ている人の手や足、首など露出している部分から血を吸うことがよくある。

トコジラミに刺されると強いかゆみが発生し、何度も刺されると体内に抗体ができてかゆみがさらに悪化することもある。

そのことにより、不眠症や神経障害、発熱などの症状が引き起こされることもあるようだ。さらに、かきすぎて皮膚に傷がついたり、細菌による二次感染で皮膚が化膿することも報告されている。

日本では戦後、トコジラミの駆除が進み被害が収まっていたものの、近年再び被害が増えているようだ。

たとえば、東京都内の保健所に寄せられたトコジラミの相談件数は、15年前の約4倍にあたる2021年度に281件にも上った。

都によれば、トコジラミがいるホテルの部屋で荷物を広げたところ、卵を産み付けられて気付かずに家に持ち帰ったという事例も報告されている。

トコジラミは一度家に持ち込まれると、比較的短期間で数が増えて広がり、一般的な殺虫剤では効果が薄いこともある。都は、トコジラミやその痕跡を見つけた場合には、専門の業者に駆除を依頼するよう呼びかけている(*1)。

都内の専門業者によると、今年の4月までの時点で駆除に関する問い合わせの件数は昨年の同時期の約3倍に増加しているとのこと。

一般住宅の場合、トコジラミの駆除にかかる期間は最短で30日程度で、費用は平均で約10万円程度かかるようだ。

目次

  • トコジラミとは
  • 対策
  • 駆除

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