ですが、ある意味予測されていたことです。
新型コロナの流行に伴い、「学校に来なくても良いよ」という姿勢を示したのは「国の方針」です。
学校は「行かなくてはならない場所」から、「いかなくても良い場所」に変わってしまったのです。
大切なことは「学校」の価値を上げることではないでしょうか。
学習能力、人間関係能力、コミュニケーション能力、忍耐力、さまざま基礎力を培うのに最も適したところが学校なんだという「学校への憧れ」を醸成していくことが重要だと思っています。
そうでなければ渡部昇一先生が提唱されたように「塾を学校にしてしまう」ことを検討しても良いのかもしれません。
さて、いじめ認知件数としては約68万件で過去最高とはなっていますが、簡単に信じるわけにはいきません。
しかも、いじめを認知していない学校が16.8%、つまり6校中に1校は一年にただの一度もいじめがなかったという報告ですから。
とてもとても現実を表しているとは言いがたいのではないでしょうか。
山形県の1,000人当たりの118.4件を全生徒数(約12百56万4千人)に換算すると150万件になりますし、さらに新潟市の219件で換算すると275万件となります。
あくまでも、推測ではありますが、やはり、100万件を超えるいじめが起きていると見ておくべきだと思います。
学校のいじめに対する対応能力はかなり向上したと感じてはおりますが、いじめそのものは、この程度は発生しているはずです。
重要なのは、いじめを重大事態のようなところまで大きな事件とならないうちに解決することです。
「早期発見・早期解決」ができている学校が「良い学校」ですし、「いじめを解決できる学校」だと言えるのだと思います。
新型コロナの影響を受け活動量が低下していた前年度から、活動が再開している現在の学校生活の中でいじめは増えてくると思います。
そのような状況を踏まえて、いじめの早期解決に向けて、私たちも一層の努力をしてまいりたいと思います。