「吉本興業は今年潰れる」立花孝志氏の予言は当たってしまうのか?

 

そして、日本のメディアの公共性はNHKに期待されているが、米国では、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、CNN、NBCといった主要メディアのほとんどは民主党を支持し、中立を保とうとしているのは、フォックスニュースなどごく少数のメディアにすぎないが、実際には存在している。

日本の国際報道の割合は少なく、一面に占める国際報道の割合も外国の新聞と比べると顕著な差が出ている。一方、米国では2004年のデータではあるが、アメリカ大手新聞の国際報道の割合は17%。

これらの違いは、各国の文化、歴史、政治状況などによるもので、一概にどちらが優れているとは言えないことはよくわかる。しかし、ネットによってそれぞれの報道スタイルが、その国の情報ニーズを満たすように進化してきた結果なのだろう。

それが、昨年から今年にかけてこの日本でも大きな変革があった。

ガーシーから始まった暴露問題。現在はガーシーこそ表に出てこないが、必死に立花氏がYouTubeで訴えている。といっても自分は別にファンでもなんでもないのだが、立花氏のYouTube登録者数は年々増加していて現在は55万人を突破した。

その彼が先日のYouTube配信でこのように断言していた。

「吉本興業は今年潰れる」

ジャニーズ問題に関してはかなり前からジャニーズ事務所は潰れるのではないかと個人的に思っていた。それは前回のメルマガでも書いたが、全世界、特に日本が「ホワイト化社会」に急速に変化しているからだ。

この「まぁ、いいじゃないか」的な日本の風土感がとても色濃く残っている土壌もようやく変わらなければならない時が来たようだ。今まで過去の芸能人のゴシップも一部都市伝説的にYouTubeに動画がアップされていたが、あながち全部が虚構だとは思えない。

ホワイト化社会というものは倫理観も一緒に表面化する。

フリードリヒ・ニーチェが説いた「ルサンチマン」は、個人が自らの無力さや劣等性を認識し、それに対する反応として他者や外部の世界に対して抱く感情を指す。

この感情が価値観や道徳の形成に大きな影響を与えるとニーチェは考えた。

ニーチェは、ルサンチマンが弱者によって生み出される「奴隷道徳」の基盤であると主張した。

例えば、自分が持たない何か(権力、財産、地位など)を持っている他者を見て、その持ち物や地位が本当に価値あるのか疑問を持つことだ。

また、自らが持たないものを持つ他者を見下すことで、自らの劣等感を補完しようとする傾向もある。

個人が情報配信者となったネット社会ではそれが顕著になっていくだろう。露出されて個的感情さえ隠し通すことが困難となる。

ようは、「自分は今、こんなことを考えて生きている」という意識が配信の軸となるのだ。

ニーチェはキリスト教の起源をユダヤ人の支配者ローマ人に対するルサンチマンであるとし、キリスト教の本質はルサンチマンから生まれたゆがんだ価値評価にあるとした。

「貧しき者こそ幸いなり」「現世では苦しめられている弱者こそ来世では天国に行き、現世での強者は地獄に落ちる」といった弱いことを肯定・欲望否定している。

現実の生を楽しまないことを「善い」とするキリスト教の原罪の価値観・考え方、禁欲主義、現世否定主義につながっていったキリスト教的道徳はルサンチマンの産物と主張したのだ。

このように、ルサンチマンは個々の感情や価値観、行動に大きな影響を与えるとともに、社会全体の価値観や道徳観の形成にも影響を与えるとニーチェは考えたのだが、そんな意識も拡散されている。

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