なぜ、あなたの転職エージェントは「ぴったりの仕事」を持ってこないのか?

 

私もサラリーマン時代は数十人の採用をしましたが、大手のエージェントで話になるのは第二新卒くらいまでで、「この仕事で」という説明が深くなると途端に理解度が落ちていくんですね。ITの営業といってもソフトウェアの営業と、サービスの営業だと要素が全く異なるんですよ。しかもサービスの内容が外資に特化したバイリンガル案件で、客先に常駐してビジネスをするエンジニアについての案件の営業経験者なんて言っても、自分たちの生け簀からピッタリ当てはまる人を選べないんです。これができるようになるには、職務経歴書を読んで会社名、部署名、ポジション名から、この人はこういう案件をやっていたから、こういうスキルがあるはずだなということがピンと来ないとならないんです。それは大手のような幅広い案件をカバーしていたら無理なんです。

そもそもポジションを開ける時に、私は主要なエージェントを呼んでその業務の責任と求める人材像、スキルを説明するんですが、その会話を理解できないんですよ、大手のエージェントの人って。だからいつもピント外れの人を紹介してくるんです。その点、個人でやっているところは、私が使う専門用語を正しく理解できるスキルがあるので、それなりにヒットする人を紹介してくれるんです。ですから採用率という意味では、個人でやっているエージェントの方が圧倒的に高かったんですね。

ですからみなさんが転職しようと考える場合、自分の仕事を棚卸しして、どういう業界の、どんな職種で、その仕事のユニークネスはどこにあるのかを考えて、それに特化したエージェントを探すべきなんですよ。

例えば経理って職種だと、これをもっと深掘りするんです。会社のサイズはどれくらいで、経理の中でどこまでの仕事をしていたのか?そこで使っていたシステムは何か?税務についてはどこまで手を出していたのか?財務関係はどうなのか?一部の業務を外注に出していたのか?そことの関係でどんな仕事をしていたのか?こういったことを洗い出して、そのどこかに強みを持つ(つまりそういう案件にコネがある)エージェントをいくつか探すんです。

そういうところは、ニッチな分、その専門性に外れている人は全く相手にしませんし、彼らも経験者であることが多いので、経歴を盛ったりしてもすぐにバレてしまいますから注意が必要です。

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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