「ドラえもんが青い理由」を聞かれたときに“説得力”のある答えを出せた人は、なぜデザインが上手くなるのか?

 

変化を促すビジネス本「Life Change!」のタイトル色は何色?

さて、少し具体的な作例?で、ご説明させてもらいます。

例えばあなたが、あるビジネス本の表紙デザインをあなたが任されたとします。

「決断する事や、行動する事」が何より大事だという内容の本。仮に「Life Change!」というタイトルの本の表紙だと仮定してみてください。

「変える!」「行動を起こす!」という能動的、積極的な部分を強く前面に出す本だとして、、「Life Change!」のタイトル文字色は、赤とかオレンジ、の色がまずはしっくり来そうと考えるかも知れません。

(勿論、これは一番王道的なアイディアで、今までにない本にしたいから敢えてそこから外れていく事も必要そうですが…)

「しっくりくる色」と何となくと曖昧に書いてしまいましたが、改めて考えてみると、タイトルの文字色に「赤」を選んだのは、自分の中にある「感性」から選んだのか?「論理」から選んだのか?どちらから選んだのですか?と聞かれたら、あなたはどう答えます?

勿論、どちらの要素もあるでしょうし、どちらから選んだ方が良いか?ではなく、どちらからも選べるようにしておくと良いかと思います。

もっと言えば、「感性」と「論理性」どちらの要素も内包しているのが良いデザインなんで自分の中に、その二つの要素をいつでも使えるように準備している、そんな状態でいる事がデザイナーとして大切だと思います。

こんなデザインにしたい!と頭の中で絵が浮かぶ場合は、必ずすぐに言葉(論理)で裏付けを取れる方が良いですし、優れたデザイナーは少なからず、この工程を踏んでいると思います。

そう、そして、そこら辺も踏まえすぐに誰かにプレゼンも開始出来るように、あなたは自分に向けて説明をし始めます。

「Life Change!」の文字色を、赤やピンク色にしたのは、行動を促す色が一般的に「赤」と言われているからです。

 

「赤=行動を促す色」とか、「全ての色の中で一番目立つ色は赤で、積極性を表現するのに最適だからです。

等々、言葉にして外気に晒すことで、あなた自身が、「とりあえず辻褄の合う(論理性ある)デザインとして考えられてるかな?」と確認する事ができます。

勿論、これ一回で面白いコンセプトは中々立てられません。

しかしこんな流れで「納得感を持てる言葉(理由)にまとめられる力」ってデザイナーにとって凄く大事です。

初めは、少し強引だったりこじつけに聞こえてしまうかも知れません。それはデザインとしてコンセプト(論理)とビジュアル(感性)が一貫してなかったり、心にスッと入ってくるくらいに練られていないからでしょう。

良いデザインには「見る人を納得させる理由」がまず最初に存在しているものです。

言葉にして話してみて、聞いた人が納得しないようなら、そのデザインは何かが足りないのです。

ここで言ってるのは「語彙力」の事ではありません。もっと根本的なコンセプトの強弱についてです。

なので、コンセプトって当たり前ですが、凄く大事です。デザインの全てを意味する心臓部と言っても言い過ぎではないでしょう。

そのコンセプトを立てる(作る)作業は、PCを開いてデザインを作り出したからと言って、いきなり出来るものではないです。

コンセプトを作る事をシュミレートする時間や、練習する時間が、必要になります。

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