手始めに、身の回りにあるデザインで、自分が感動したデザインやクリエイションを探してみて下さい。
そして出来れば、それを作ったデザイナーと同じ深さで、きちんと論理的な納得感もありつつ、言葉で聞いただけで心が動くようなコンセプトを考えられるようになりたいものです。
つまりは、他社のデザインを借りてコンセプトメイクのシュミレーションをさせてもらう訳です。
その対象は、ドラえもんだろうがアンパンマンだろうが、構いませんが、やはり、デザイナーであればあまり範囲を広げずにデザインからコンセプトを探す方が良いですね。
一つだけコツをお伝えするとすれば、あなたが心から素晴らしいクリエイションだと思うものが良いでしょう。
そしてデザイン本に載っている架空に作られたデザインは純度が濁るのでやめましょう。
あれらは元々、何かの基本法則を説明する為の作例の(意匠の)クオリティを上げる事で、無理矢理に巷のデザインとして作り上げたモノですから、コンセプトは当然リアルなものではないのでそこに根源的な感動はないはずです。
駅ナカのポスターでも通勤電車の吊り広告でも、何でも良いので素敵なデザインを探して彷徨ってみて下さい。
別にネット上でも良いのですが、自分自身、街を動きながら見つけていくのも頭も働いて、良い考えも浮かんできたりします。
とにかくクオリティ高いプロの成果物は、必ず、そこに人の心を動かすコンセプトがあるはずですから。注意深く見ていけば、そのもの自体が何がしかの答えをあなたに伝えてくれるはずです。
今回、かなり大切なお話をさせて貰ったつもりです。一方で結構深い内容だったのでわかりずらかったかも知れません。でも「そうだな…ビジュアル見て感動とかしたけど、コンセプト聞いてもう一段、感動した事ってあるな!」と思い出して頂くだけでも十分に思います。
「コンセプト探しゲーム」は、ただのゲームではなくて、コンセプトメイキングのシュミレーションな訳です。
くどいようですが(笑)「コンセプト探しゲーム」は拙著に詳しく書いてます。ご興味ある方は是非、読んでみてください。
(都内であれば、丸の内丸善に比較的在庫あります)
それでは最後まで読んで頂き、有難うございました。
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