カギは「かかと」にあり。災害時に役立つ、疲れない階段の上り方

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普段はエレベーターを当たり前のように使っていますが、ひとたび非常事態となった場合、階段を上らざるを得ません。高層階に住む方にとっては憂鬱になってしまいがちな状況ですが、ちょっとしたコツで楽に上れるといいます。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが、「階段を楽に上るコツ」を紹介しています。

かかとをつけるのがポイント

大阪北部地震の関連ですが、先日、マンションの14階に住んでいる方が、「地震のあと、エレベーターが止まってしまって、一度部屋に戻ったら二度と出たくなくなった」ということをおっしゃっていました。

14階まで階段…確かにきつそうです。エレベーターの設置義務は建築基準法上では、高さ31メートルを超える建物を対象としています。おおよそ7階から10階建てです。学校やオフィスビルなど、普段利用している建物で考えても、3階ぐらいまでなら歩くけど。それより上の階に行く時にはエレベーターなどを使う…という方が多いでしょう。

非常時でエレベーターが動かない、動かせないという時ですから、10階以上であろうが、30階であろうが、部屋に戻るのに歩くしかないのは仕方ありません。でも5階を超えるとちょっとした山の登り以上にきつく感じてくるでしょうし、10階を超えたらかなりきついでしょう。

そこで少し覚えておいてもらうといいのは、長く階段を上る時には、ゆっくりと、そしてかかとをしっかりつけて、足の裏全体で体を支えて上るという上り方です。

普段は多くの方が、かかとを階段から出して上っていると思います。普段はそれで何も問題ありません。でも、実は簡単なダイエット法として紹介されることもあるぐらいに、かかとをつけずに階段を上るのは、エネルギーを使いますし、足の筋肉にもかなりの負担がかかる上り方なのです。

かかとをつけて上ると、太ももの筋肉を使い、足全体の筋肉で体を持ち上げようとする上り方になります。体重を、人間の体の中で最もパワーがある太ももで支えるのですからかなり楽になるはずです。疲労も少なくなります。

ゆっくり一歩、一歩かかとつけて足の裏全体で支えてぐっと上る。これだけで長い階段を上るのも負担が軽減されます。いざという時のために、ちょっと練習してみるのもいいかもしれません。一度お試しください。

マンションによっては、非常時以外に非常階段をしょっちゅう使うのは好ましくないとするところもあるようなので、普段のトレーニングには使い難いかもしれませんが、普通のオフィスビルでも、百貨店でも、駅でも、階段のあるところで、少しお試しください。

普段の歩きにはちょっともったり、のっそりした感じがするかもしれませんが、上り方を変えるだけで、部屋までたどり着けるなら…ということで、ぜひお試しを。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 1日1粒!『幸せのタネ』 【発行周期】 日刊

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