訪日中国人のお目当ては大人用のビタミン剤、健康食品、サプリメント
アンテリオでは、2014年12月16日～2015年3月9日に日本を訪問し、ヘルスケア関連カテゴリーの商品を購入した中国人男女を対象に調査を行っています。
訪日中に購入したもの（複数回答）
訪日中に購入したものトップ3は「スキンケア化粧品（82.0%）」、「メイクアップ化粧品（78.5%）」、「大人用のビタミン剤/健康食品・サプリメント（72.7%）」という結果に。スキンケア化粧品やメイクアップ化粧品など、主に女性が利用する商品が並んでいますが、これは日本商品を知るきっかけの多くが「友人・知人からの口コミ」や微信（ウェイシン）という中国版LINEのようなツールを使った「SNSからの情報拡散・収集」ということも大きく影響しているようです。
また、訪日中国人旅行者が購入したヘルスケア関連カテゴリートップは「大人用のビタミン剤/健康食品・サプリメント（72.7%）」、「赤ちゃん・子供用の市販の薬/医薬部外品/ビタミン剤・健康食品・サプリメント（56.3%）」、「大人用の市販の薬（51.8%）」という結果に。なお、その内の8割近くが14歳以下の子どもがいるということなので、小さな子どものいる訪日中国人は日本の子ども向け商品を特に重要視していることが分かる結果となりました。
ちなみに、大人用の一般用医薬品のカテゴリに絞ると「目薬」がトップに。
購入した大人用の一般用医薬品
商品購入のきっかけは「口コミ」
購入したきっかけ
ヘルスケア関連商品の購入きっかけを調査すると、11カテゴリ中すべてにおいて「口コミからの情報」が8割を超える結果となり、そのうちの7カテゴリで「口コミの情報」が「ガイドブック/情報誌などの情報」、「ドラッグストアなどのお店での情報」を上回りました。
店舗での滞在時間が短いにもかかわらず大量買いをする訪日中国人の行動の背景には、訪日する前に口コミやSNS等での情報収集を行い、精査し、店舗ではスマートフォンを駆使し最新情報と照らし合わせて購入するという非常に効率的な購買行動が見えてきました。
今後の訪日中国人への対策として、企業は中国人向けのオフィシャルサイトの開設や、中国で利用されているSNSでの情報発信など、中国人の人口規模からも見える口コミ力と拡散力、そして情報が拡散された後のフォローアップのための正確な情報の集約元が必要となってくるようです。
（まぐまぐ編集部/まつこ）
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