入園してわかった!トリリンガルも当たり前 、シンガポール式幼児教育の実態

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ビジネスでも英語が必要とされるシーンが多く見られるようになった昨今ですが、そんな流れにあなたは苦労されていませんか? 「自分の子にはこんな苦労をさせたくない」なんて思っている方、いっそシンガポールで幼児教育を受けさせてみるというのはいかがでしょうか。元参議院議員でシンガポール在住の田村耕太郎さんはメルマガで、3歳の娘さんを早くもトリリンガルにした驚愕の現地教育事情を具体的に紹介しています。詰め込み式ではない、とてもクリエイティブなその内容とは?

恐るべきシンガポールの幼児教育

0~6歳のお子さん、お孫さんを持つ方々向けに。チャンスがあれば、というかチャンスを作ってでも幼児の教育をシンガポール辺りで受けさせる選択肢を検討されてはどうか? あらゆる犠牲を払う価値がある唯一の投資ではないかとさえ思う。今のところ自分の決断が正しいというか、正し過ぎる実感を持つ。かくいう私も多くの幸運に支えられた点はあるが、相当努力をして犠牲を払ってシンガポールで幼児を教育できる立場を手に入れた。

幼児教育と言っても、早期詰め込みや早熟エリート教育とは一線を画する。

  • 幼児の心理にストレスを与えることなく、逆に幸福感と自信を植え付けることを出発点とする。
  • 認知神経学(日本でいう脳科学)、脳言語学、幼児心理学等科学的根拠に基づいてカリキュラムが考えられ、先生が常に訓練を受けている。
  • 幼児個別の探究心を伸ばすことを最重視し、そのため教師・幼児比率を1:5以内にとどめ、訓練された先生が子供を細かく見ながら辛抱強く個別の探究心を伸ばしていく努力を積み重ねる。

15人のクラスで12~13の国籍があり、私の娘以外ほとんどがミックス(ハーフというか、人種や(も)国籍も違うカップルの子供)である。3人いる先生のうち、2人が英語で話し、1人は中国語で話しかける。ただ、2人の先生が中国語ネイティブ。

どんな教育かというと、ある日のわかりやすい例をあげると、『三匹の子豚』の絵本を先生が読み聞かせる(英語)。次に子供にわら、木材、レンガをさわらせ、実際それで小さな家を造らせる。それで自分がオオカミになり、フーフーと息を吹きかけてその小さな家を破壊することを試みる。今度は中国語で同じ絵本を読み聞かせる。その後、オオカミや豚の人形を使い、自分たちの作った小さな家を使い、自分たちで勝手にストーリーを作って遊ばせる。

こういう感じで五感を使って学び、言語も脳に落とし込み、それを受けて皆で工夫しながら新しい遊びをクリエイトしていく。もちろん、2~3歳のクラスなので他愛のないものだが、脳の中では猛烈にシナプスニューロンがつながっていく。

>>次ページ 田村さんの娘に現れた驚愕の教育効果とは?

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