だから貴方の企画は通らない。形容詞オンパレードの企画書がダメな訳

shutterstock_244194250
 

企画を提案するときに、つい使ってしまうがちな形容詞。しかし、無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者でマーケティング戦略の指導者として知られる弘中勝さんは、「形容詞を使った企画書はアウト」とし、その理由を詳しく記しています。

形容グセ

企画力に乏しい人の特徴はいくつかありますが、典型的なものを一つ上げましょう。「形容グセが激しい、ということです。企画職を採用する面接をおこなった時に、企画力の面で不採用になる人のほとんどが、まずこの「形容グセ」が目につくのです。

「形容グセ」とは何かというと、企画の提案の表現の中に、無用な形容詞や形容動詞が多いということです。例えば、旅のエッセイの企画を作ってきてください、という課題があったとします。そうすると、「形容グセ」の激しい人の企画書には、このような言葉がやたら踊っています。

「旅の様子を、軽快なテンポで伝える」
「今までになかった、珍しいタイプの構成」
「柔らかいスタイルで、イケイケな連載」
「自由でズバッとはっきり表現する」
「やさしい表現で、ほんわかとした心にさせる」
「元気な感じの写真で、ふわっとした様子を伝える」
「丁寧に描き、複雑な表現をまろやかに」
「芸術的な絵ながら、娯楽的な感じで伝える」
「読者が通勤中に、クスッと笑える面白さ」

こんな、形容詞や形容動詞のオンパレードなのです。どうして形容詞や形容動詞のオンパレードが企画職にとってはよくないかというと、それは当然です。企画職というものは、その形容詞や形容動詞の表す要素を形にしなければならない仕事だからです。

「これは面白い企画です」と言うのではなくて、「こういう企画です」「それは面白いですね」と相手に言わせなければならない。

「これはほんわかした話です」と言うのではなくて、「こういう話です」「それはほんわかする話ですね」と相手に言わせなければならない。

「これは今までになかった発想です」と言うのではなくて、「これはこういう発想です」「それは今までにないですね」と相手に言わせなければならない。

print
いま読まれてます

  • だから貴方の企画は通らない。形容詞オンパレードの企画書がダメな訳
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け