実は「健康効果」が証明されていない、7つのスーパーフード

2016.09.26
 

ネット、雑誌、テレビ、そして高級スーパーなどでよく見かける「スーパーフード」の文字。欧米から始まり日本でも大注目されています。よく見ると様々な食品の形容詞になっているようですが、ホントのところどうなんでしょうか。

『スーパーフード』ってそもそも何?

そもそも「スーパーフード」とは何を定義しているのでしょうか?

Wikipedia(英語版)によると、実はこれ完全なるマーケティングのための言葉であり科学的根拠はほとんどないとされています。

オックスフォード辞典には「健康上とくに栄養価が高いとされる成分を含んだ食品」という表現がされています。

2007年時点ではEU内においては、説得力のある科学的研究に基づいた説明のない場合以外、スーパーフードとして販売することが禁止されていますし、製造向けのマーケティングガイドも発行されているとのことです。

一方日本語のWikipediaは見当たらず、日本スーパーフード協会の定義が多く引用されています。

これによると、

  •  栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること
  •  一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ

とされており、また基準も示されています。

具体的な食品の定義はないため、愛好者が独自目線で選んだスーパーフードリストやレシピが見つかります。

この「スーパー」という言葉が示す意味とは、私達が食べているものには、「健康にいいもの」、「良くないもの」、そして「めちゃめくちゃ健康にいいもの」があるということになります。

どうしてあなたの習慣を変えたり、“クコの実”を急に食べ始めたりするのでしょうか?

どうして今まで健康にいいとされてきたことに飽きたらず“チアシード”をシリアルにふりかけて、めちゃくちゃ健康になりたいのでしょうか?

イギリスの2014年の私的医療保険(Bupa)の世論調査(YouGov)では、こういった“話題のスーパーフード”を含んだ食品を買った人が61%にのぼったという結果がでています。

2011年当時、欧州食品安全機関(EFSA)は、健康への実際の効果があるという証拠は見つかっていないという見解を出していました。

真実は、説得力にかけるのですが、“栄養”というものは驚くほど複雑なものであり、個人差があり、そのほとんどが解明されていないのです。

たくさんの果物、野菜を取ってバランスの取れた食事をして日常的に運動するということが、究極の“スーパーフード”です。

それをしないということは、スーパーフードの恩恵を受けられないということです。

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