謝罪のプロが驚愕。狩野英孝の釈明会見は、あまりにもイケていた

2017.01.23
by yomeronpou
2017-01-23 13.17.45
 

加藤紗里さん、川本真琴さんのほか、6股疑惑で世間を騒がせたお笑い芸人の狩野英孝さん。当時は成人した独身の男女の問題ということで、笑いで済まされましたが、今回は「未成年者との淫行疑惑」だった為、場合によっては罪に問われる可能性も出てきました。そんな中、開かれた記者会見を、数々の芸能人や著名人の謝罪会見についてTVや雑誌等でコメントする「謝罪のプロ」こと増沢隆太さんは、一体どのように見たのでしょうか? まぐまぐの新サービス「mine」に、その見解の一部が無料で公開されています。

ポンコツの皮をかぶった賢者・狩野英孝の会見対応

淫行疑惑がフライデーでスクープされたお笑い芸人・狩野英孝さんの記者会見が行われました。淫行が事実なら謝罪や謹慎ではすまない大きな問題です。注目を集める中、“ポンコツ”タレントを自称する狩野英孝さんはおずおずと登場しました。その会見全記録を見た感想です。

1.謝罪が機能する一線とは

さまざまな問題が起きた時に行われる謝罪ですが、よく「ベストな謝罪」について聞かれます。残念ながら謝罪は万能ではなく、どんな事件を起こしても謝罪の仕方で何とかなるということはありません。そこには明確な一線があります。

のりピー、清原、高知東生…と薬物乱用で逮捕された有名人は、どれだけ謝罪の言葉を述べたところで、「それじゃしょうがない」という反応は得られません。窃盗や詐欺など刑法に反する行為は、それこそ謝って済む問題ではないのです。では謝罪が機能して事態を打開できるのはどんなことでしょう。

刑法に違反せず被害者がいないかあるいは限られなおかつ被害者も許している場合謝罪を上手に運ぶことにより、それを見た人たちの印象が変化して納得感や共感が生まれることで、「じゃあしょうがない感情が生まれます。

不倫などが典型例ですが、配偶者など家族以外に不倫の被害者というものはなく、日本では少なくとも犯罪とはされません。もちろん心的被害への損害賠償等配偶者が求めることは可能ですし、倫理的にそれこそ許されるものではありません。結果としてゲス不倫と呼ばれたベッキーさんが1年近く復帰まで反発が止まなかった例もあれば、今はもう忘却の彼方に消えた有名人の例は、謝罪が見事に機能したものといえます。

2.謝罪会見に至るまで

今回のスキャンダル、未成年者との性交渉は淫行という法律に反する行為となる恐れがあります。正確には条例違反ですが、イメージの悪さもあって、これが当てはまれば限りなく芸能生命は断たれる恐れがあります。

事前の情報では「狩野英孝が淫行」という言葉が駆け回り、事実なら芸能生命は完全に終わるのではという雰囲気がありました。そんな中で本人から直接釈明を行うという発表があり、記者会見が行われたのでした。そうとうアウェイな環境での会見設定だったと思います。

会見は土曜日午前11時という日程もあり、ワイドショーが生中継できません。さらにこの日は世界中が注目するトランプ米国新大統領就任式の日です。海外メディアは時差もあって終日トランプ報道で埋め尽くされ、日本でもやはり経済に大きく影響する大統領就任式は大々的に映し出される体制になっています。狩野会見への注目度を図り、この日程も計算が十分されたと思いますが限りなくベストなタイミングです。

そして会見当日、取材陣が集まる中、事務所の人に伴われつつも一人で登壇し、立ったままのぶら下がり的な形で会見は始まりました。事務所関係者や弁護士などはそばにおらず、すべて始めから一人で対応をしています。私が見た映像は1時間を超える長丁場、ずっと立ったままでの会見でした。

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