『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。日本一周の旅を終え、エジプトで10万円という大金をボッタクられるという「しくじり」をやらかし、イスラエルまで着いてパレスチナ自治区にあるヨルダン大使館で土下座し、イスラエルとパレスチナ自治区の街をブラブラ歩いていたと思ったら、今度は無事にヨルダンへ入り、その光景に驚いていたようで。。。
パレスチナ自治区を彷徨っていた大魔王が、ついにヨルダンへ到着!
ガッハッハッハッハ!!エジプトで10万円ボッタくられてしまった大魔王ポルポルだ。
今回はイスラエルの隣国の一つ「ヨルダン」について説明してやろうではないか。
ヨルダンによく行くよ!って人も、これからヨルダンまで旅行の計画を立てているよ!って人もいると思う。ただ、「ヨルダンって何もない問題」にだけは注意してほしいと思っているので参考にしてみるがいい。
では、ヨルダンの正式情報からいくぞ!
正式名称:ヨルダン・ハシミテ王国 ( 通称 ヨルダン )
人口:約970万人
言語:アラビア語
首都:アンマン
通貨:ヨルダンディナール( 1ディナール160円前後 )
時差:日本との時差は7時間
宗教:イスラム教スンナ派が多数。他、キリスト教
政治:ハーシム家出身の国王が世襲統治する立憲君主制国家
気温:1月の気候は日本と同じくらいの気温。雪が降らない分、日本より寒さを感じない。乾燥地帯なのでカラッとしている
補足情報:国民の大多数が中東戦争よりイスラエルに占領されたパレスチナから流れてきた難民とその子孫ばかり
ということで、この記事は、我輩が体験した『イスラエルからヨルダンに入国したけど、我輩が現地の言葉が分からず悪戦苦闘したので、これを見て、あーなるほど・・! 私も気を付けよう』という反面教師の様な記事になっておるのだ。
この記事を読んで、イスラエルからヨルダンへ「ビザなし」で入国したい人は、コチラを見てね(書くと長くなるのでこちらに書いておる)。
→大魔王ポルポル流!ビザなしでイスラエルからヨルダンに陸路で侵入する方法
「ヨルダン」と聞くと紛争というイメージが強い。例えば、某武装集団による攻撃、兵士が何人死んだ。今日も世界のどこかで誰かが戦っている…と、負のイメージが強いであろう。でも、実際行ってみて我輩自身「楽しい」とは感じなかった。ウン…。
我輩は暗黒の空を眺めながら、黙々とイスラエルからヨルダンの国境までやってきたのだった。
我輩:「な・・なんだ・・ここは!!何もなさすぎるではないか….!」
ヨルダンの地を踏みしめ、魔族なのに、我輩は声を漏らしてしまった。
半径30キロ以上に広がる、砂と岩。そして砂漠。今立っている国境がオアシスに見える。何もなさすぎる景色が広がっていた。
「こんなところでニンゲン暮らせるの?」「だいじょうぶ?? 砂埃ひどいよ。」・・・と、魔族ながらにヨルダンに対する楽しいイメージが湧いてこなかった。
しかし、言葉を超えた優しい人が多い。
国境に降り立った瞬間に、我輩は首都のアンマンまで行きたかったのだが、国境からアンマンまでのバスがない。困り果てた我輩に声をかけてくれたのは、
「2ディナール(約320円)で、一緒に俺の車で行くか?」
と陽気なヨルダン人だった。2ディナールで連れていってくれるのは、かなり格安だ。普通は首都まで40ディナール(約7000円)くらいかかる。38ディナールも格安で連れていってくれるという天使の様な人だ。しかし、我輩はその人をあんまり信用できなかったので乗らなかった。。。
また、我輩の出身国の設定は魔界だが、パスポート上「日本人」というだけでチヤホヤされる。
「珍しいな!お前、日本人だろ!」
「ア・・ア・・アジア人じゃないか!?」
「う・・ウソだろ!に・・に・・日本人だろ?おまえ!!」
「日本人だ!!日本人がいるじゃないか!!!!!!!」
と、日本人がよほど珍しいのか…..。ヨルダンでは結構チヤホヤされる。しかし、「乗せてやるよ」「泊まりなよ」という雰囲気に流されると、前回のようにエジプトで10万円ボッタくられるの二の舞。我輩はヨルダン人を信用できないので全て断ってやった。
魔族は安全主義なのだ。
そして、安全でなるべく安く首都まで行く方法を考えた。闇のオーラを全開にして、「ガッハッハッハッハ!!貴様!我輩を首都まで連れていくのだ!!どうだ!国民どもよ!」
「おい!首都まで我輩を連れていけ!無料でな」
「飲み物を用意しろ。我輩の口に合うものだぞ!」
と、言いたいのだが、ヨルダン人は日本語が分からん。それどころか、ヨルダンはイスラム教スンナ派という宗教の人々がほとんどを占めている。これは基本、偶像崇拝なので、神に祈りを捧げる。「魔」とか「魔族」いうものと相性が悪いのだ。
運が悪いと、拘束されてしまう恐れもある。アラビア語も分からない。どうしたものか。
我輩:「Excuse me,I want go SYUTO,please.(すみません、私は首都に行きたい、ください)」
ヨルダン人:「???」
我輩:「far, here?(ここから遠い?)」
ヨルダン人:「???」
首都まで行こうと、いろんな人に魔界英語で尋ねまくったが、我輩の魔力が通じない。
言葉も魔力も通じないので国境から近くの町まで歩いて行こうとしたけれど、近くに検問所があり軍人が何人も立っている。歩いて国境を超えることを禁止される。
軍人の背中にはライフル。魔族である我輩に向かってパスポートの提示まで欲求してくる。闇のオーラを消して、大人しくパスポートを提示した。
軍人:「お・・お・・おまえ!ここは歩いて抜けれないぞ!」
軍人:「ここから先は砂しかないぞ!危険だ!」
軍人:「ここから先は砂だ。」
我輩は、その言葉の意味が分からなかったが、我輩も負けじと日本語を言ってやった。
「アイアムア大魔王ポルポル」
しかし、それに負けじと軍人もアラビア語を連発してくる。
軍人:「あっちは砂以外何もない!ここからはタクシーに乗れ!」
軍人:「歩くな!砂しかない」
軍人:「車かタクシーで行け!」
我輩:「わ・・我輩に向かってタクシーに乗れだと!!」
しかし、郷に入れば郷に従え。魔界とは違う異国の地だ。歯向かえば、ライフルでやられるかもしれん。歯向かうとどうなるかわからない。そんなことを想像すると、我輩は足が震えてきた。
「わ・・分かった。今日のところはタクシーに乗ってやろう! ただし、今回だけだからな。ガッハッハッハッハッハ!!」
と、日本語で言ってやった。そして、国境から出ているタクシーに大人しく乗って、30キロくらい離れた近くの町までいくことにした。
検問から先は本当に「砂漠」「砂」しかなかった。そして、近くの町まで30キロ近く離れている。「モーターのある乗り物」に乗っていなければ死んでしまうだろう光景だ。
タクシーでも30分、何もない状態が続いていたので暇だった。
それと同時に「あの検問所の軍人はうそをついていなかったのか」と、思いながら申し訳ない気持ちになった。我輩としたことが反省反省。
我輩:「な・・な・・なんもないやんけ!!!」
タクシーに乗ること30分。我輩は無事に国境から近くの町まで来た。この町から長距離バスで首都のアンマンまでいくことができた。
そして、治安が悪そうであんまり長居したくない。
我輩:「まだ、大阪の西成の方が人にやさしいぞ」
食べるものはどこで買うのか、トイレはどこか、何もない「ヨルダン何もない問題」。実に危険か分かっただろう。
ヨルダンは町と砂と岩しかない。ヨルダンに立ち寄る際は十分な水と宿を確保してからいくことをオススメするぞ。大魔王ポルポルからのアドバイスだ。
そのまま大魔王ポルポルはヨルダンの街に消えていったとさ。
(つづく)
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