北朝鮮のミサイル開発が急成長、「いよいよ」なレベルに達している

 

あなどれない北朝鮮

こうやってミサイル開発、核開発の歴史を見ると、北朝鮮は、着実に前進していることがわかります。

  • 短距離ミサイルから徐々に射程距離を伸ばし、ついに大陸間弾道ミサイルに至ろうとしている。
  • 核兵器実験を繰り返し、ミサイルに搭載できるよう小型化にも成功したとされる。

振り返ってみると、北朝鮮が「核実験した!」「ミサイル実験した!」と宣言した。いわゆる専門家は、毎度毎度「懐疑的な態度」をとっていました。

初めて北が「核実験に成功した!」と宣言したときも、「本当に核兵器か疑問だ」などと言っていた。あるいは、「核兵器が製造できても小型化できなければ意味がない」などと言っていた。

それが今では、北朝鮮が核兵器を保有していることに疑問をもつ人はいません。ミサイルだって、バカにしているうちに、じゃんじゃん日本近くまで飛んでくるようになった

北朝鮮は、まだ大陸間弾道ミサイルの開発を終えていません。しかし、近い将来必ず完成させることでしょう。

「自分の兄をVXガスで殺した狂人が、アメリカ本土を核攻撃する力を手に入れる」。

これは本当の脅威なので、トランプ政権も放置できません。トランプは、習近平をアメリカに招くそうですが、中心テーマは、「北朝鮮問題」になるでしょう。前号でも書きましたが、

  • アメリカ、中国で「ミサイル」「核兵器」を破壊する(これでアメリカの目的は達せられる)。
  • 後に中国の傀儡政権を北朝鮮にたてる(これで、「朝鮮半島をアメリカに渡したくない」中国の目的が達成する)。

というディールは、可能性があると思います。

image by: Shutterstock.com

 

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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