高級すぎる「トースター」がバカ売れ。バルミューダが見せた日本家電の意地

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バルミューダという名前を聞いて、一番に「トースター」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。他にも販売している炊飯器や扇風機はどれも「常識破り」のものばかり。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」は、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。家電に関してはズブの素人、本気でミュージシャンを目指していたという同社社長の寺尾玄氏は、なぜこれらの革新的な家電のアイデアを一から考え、ヒットさせることができたのか? その軌跡を追っています。

熱烈ファン急増中~プロも認める、サクサクもっちりトースター

東京・神田で昭和46年から続く昔ながらの珈琲専門店エース」。最近、こういう喫茶店はめっきり減ったが、ここは雑誌に取り上げられたり、インスタグラムに上げられたりと何かと話題になっていて、噂を聞きつけた女性客がわざわざやって来る。

お客を引き寄せているのは店の名物メニュー、マスター・清水英勝さん手作りの「のりトースト」。「中学校のときに母親が作ってくれた弁当が、ご飯とのり、ご飯とのりの二層になっていた。それがヒントになって誕生したんです」と言う。

「のりトースト」の作り方は、まず食パンに醤油をかけて有明産の海苔をサンドイッチ、そしてトースターヘ。このときトースターの上部に水を注ぐ。すると中は蒸気でいっぱいに。最後にバターを効かせ、バターしょうゆ味にして一丁上がり。

おいしさの秘密はバルミューダというメーカーのトースターにある。2年前にこれに変えてから味がアップし、注文が増えたと言う。

「従来のトースターはただ表面が焼けているだけという感じです。トースト本来のおいしさを引き出してくれていいと思いますね」(清水さん)

最先端の家電が並ぶ東京都世田谷区の「二子玉川蔦屋家電」。そのトースターは女性客が集まる前にあった。おいしさの秘密は水にある。トースターの上部に注いだ水はスチームとなり、パンの表面を覆いつくす。これでパンの中の水分をしっかり閉じ込めるので、中はモッチリ外はサクサク。食べたことのないような焼き上がりになるのだ。

この「バルミューダ ザ・トースター」(2万4732円)は、これまで30万台を売る異例の大ヒットとなった。バルミューダは他に炊飯器や空気清浄機なども製造。家電業界では特別なポジションにあると言う。

「バルミューダさんがある製品を開発すると、他のメーカーさんが『ここは面白い』と思って、同じレベルの商品を開発してくる傾向がある。ある意味でバルミューダさんが業界を引っ張っているメーカーになっていると思います」(『蔦屋家電』の大崎大佑さん)

バルミューダの名前を世に知らしめたのは「グリーンファン」(3万8880円)という扇風機だ。自然に近い心地いい風を作り出し、長時間あたっていても疲れない。扇風機とは思えない値段だが、これも30万台以上が売れた

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