インスタグラムなど写真投稿を通じて繋がるSNSが盛り上がりを見せていますが、いわゆる「インスタ映え」する写真を撮影するコツはあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では著者の須田將昭さんが「写真の三要素」を紹介するとともに、料理写真をスマホで上手に撮る方法を記しています。
写真を上手に撮りたい
まず、これだけは知っておこうということで、「写真の三要素」についてお話しします。
写真は、フィルムであれ、デジタルであれ、目の前の空間を切り取った結果もたらされたものです。「空間を切り取る」というのが「構図」です。そして、その切り取る時に、どのくらいの光をフィルムか撮像素子に与えるか、というのが「露出」です。また、どこに注目したか、を表すのが「ピント」です。
この「構図」「露出」「ピント」の三つが写真の三要素です。どれか一つだけが「正解」であっても、残りがいまひとつだと、「なにかしら物足りない」写真になってしまいます。どれもがハマると、相乗効果で良い写真になります。
このうち、カメラ機材の「自動化」が進み、今や「ピント」と「露出」はかなりカメラにお任せできてしまえる時代になりました。ということで、とりあえず集中すべきは「構図」です。
どのように切り取るか。いろんなアプローチがありますが、なかなか良い写真にならないなあと思っている方には、思い切ってもう一歩、前に出る、もうちょっと寄ってみる、というのをおすすめします。
よく「写真は引き算」と言われます。ついつい「あれもこれも」入れてしまいたくなるのですが、そうすると「何が撮りたかったのか」ということが分かりにくくなってしまい、相手に伝わらなくなります。
「これが撮りたかった」というのに集中してみましょう。あれもこれもをやめて、少しずつ切っていきます。思い切って寄ってみる。はみ出してしまっても構わない。むしろはみ出すぐらいに。
そうやってぐっと寄ってみると、力強い写真になりますし、見直した時に「そうそう、これが撮りたかった」となるはずです。
スマホで良く撮影される写真では「料理」の写真が多いかと思います。どこかに食べに出かけた時にパチリと一枚。そんな時に「料理全体像」を残そうとするより、お皿も料理の一部もはみ出すぐらいに寄ってみましょう。
お皿全体が入るように撮るのと違って、主役が料理そのものになります。美味しい思い出が蘇る写真になるはずです。
まずは一歩寄ってみましょう。
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