【対談】鈴木みそvsメンズバイヤーMB「やっぱりメルマガで正解」

2015.11.06
by gyouza(まぐまぐ編集部)
 

新しいメルマガの方向性が見えてきた

:みそさんの無料メルマガ『マンガ家の生活』は、この先どこへ向かっていくのか、創刊号から何号か読んだけでは全く見えない、分からないですが、今後の展開を教えてください。

:そう、僕もブログとメルマガの違いって上手く切り分けられていなかったから。でも今日、ちょっとヒントがありましたね。個人に届いていくものだから、もっと個人的な話だったり、専門的な話でいいんだなって思いました。この先どこに向かうかっていうと、元々は「タダだったら読もう」と思って僕個人に興味を持って欲しいということだったんですよ。だから自分自身のパブリッシングとして、こんなおっさんがこんなふうに生きてますよ。この文章面白いからマンガも読んでみよう、というところに行ってくれたらいいなくらいに思っていたんです。でも、それより「もっともっと深いところ」にシフトしたほうがいいのかもしれないし、自分の得意分野にグッと引っ張ってきて、そこから有料会員のために、より価値の高いコンテンツを作ったほうがいいんだなって思いましたね。

:そうですね。メディアとしての、ファースト、ミドル、エンドというものを切り分けることが重要になってくると思います。twitterで、今週こんなマンガを読みました、なんてつぶやいて、無料メルマガにその内容を書いて、そこで登録してもらって囲ってしまう。さらに有料メルマガではマンガの書き方講座や添削もやってますよ、ということになると、一旦広げたものがググッと狭くなって、そこにお金を払う人がいます。そういったものが外にも見えたら面白くてわくわくするものになるんじゃないかと。

M:実は皆さんがやられていることって逆なんじゃないかと思うんですよ。皆さん、ブログに日常のことを書かれていますよね。でも、日常では人を集めることなんてできないし、日常で人を集めても濃いファンなんて絶対に集まらない。日常は、濃いファンを集めて関心が集まったところで書くべきこと。ブログの使い方をみんな根本的に間違えてるなってことはよく思いますね。やっぱりブログはノウハウなんかの、リターンが確実に見えるところで、メリットを感じるっていうところを書くと濃いファンがそこに向かって集まってくる。それを、有料メルマガに移して、もっと濃い情報を与えていくとどんどん宗教化していって、今度は、普通の人が今ブログでやっているような「ラーメン食べました」みたいな情報が、ものすごく価値を持ってくるわけです。

:「あの人が、このラーメン食べた」と。

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M:そうです。そうです。だからブログに書くことが逆のような気がしているんですよね。

:うんうん。この人のことなら何でも知りたいという。

M:そうなんですよ。でもブログってなんとなく皆さん日記って思われてるから、日記を書いちゃうんですけど、日記では人なんか集まるわけないんだけど、芸能人とかがみんな日記を書いてるから、それを真似ちゃう。

:うんうん。それでいうと、きっと個人によって山の大きさが違うわけですよね。裾野が広ければそれだけ大きな山になって。ちっちゃくてもみんなそれぞれ山を持っている可能性があるわけですよね。すると、ノウハウは似てますよね。

M:似てます。僕は最終的にその山が出来たら、今度は山の作り方みたいなのもやってみようかと思ったりとか。今、メルマガの一部分でビジネスマインドみたいなものもやっているんですけど、ノマドワーク的に個人でも稼げるから、この三角形を一緒に作りましょう、とか。そういうことをやれたら、三角形を自分でどれだけいっぱい持てるかということをやっても面白いなって思ってます。

:面白いですね。山の作り方、この形自体がHow toになるのかなっていう感じですよね。

M:なるかもしれませんね。たぶん大手企業はなだらかなものだし、逆に尖った情報であればあるほど狭くはなると思います。

:裾野が狭いから、どうしても角度を高くせざるをえないんですよね。

M:そうですね。

:そうかそうか。

:でも、お二人ともメルマガって古いコンテンツだと思いませんでしたか? どうしてメルマガを始められたのか、そのキッカケを教えてください。

:先日、編集者の方と対談した時に「一番強いのはメルマガとLINEです」と言われました。最も読者にピンポイントで届くから。より広く伝える方法をいつも考えているけれども、絶対持たなきゃいけない媒体はメルマガですよと。たくさんの媒体で作家の作品情報を発信するのが編集者の仕事だから、最も最適化したものを出したいので、我々編集者は6種類の外部のものを使っている、それがFacebookとtwitter、インスタグラム、LINE、ブログ、そしてメルマガである、と。それぞれの媒体で意味合いが違うけれど、メルマガはダイレクトに届くし、販売日や発売日にも必ず来る、最も強い宣伝媒体になるんだからやらない手はない、って。じゃあ明日からやりますよって始めたんです。メルマガの最初の号にも書いたんですけど、今まではメールで届くのがウザくて嫌いだったんですよね。だから、自分が出すときには、何時に届いたら怒られないのかなと考えましたよ。夜中に来たら怒っちゃうし(笑)。

:自分からオプトインしたものは、そんなに怒らないですよ(笑)。そもそも読みたくて購読してますから。ああ来た来た!という喜びの方が大きいんじゃないですかね。

:そうそう。メルマガは、直接届く、そして濃い。濃い代わりに「ウザい」という危険性を持っている(笑)。そこでいうと、昔から僕は媒体とのあっさりした関係が好きだったんで、欲しいときに取ればいいし、見たいときに見ればいいし、読み飛ばしてしまったらそのまま流れていくような、そういう媒体が好きなんですよ。だからtwitterは自分の中では好みだった。これはもう好みとしか言いようがなくて。

:いろんな媒体が出てきましたからね、昔と違って。その中で、一つだけ確実に情報を得たいときには、メールが一番いいんじゃないでしょうか。

M:そうですね、それはそうだと思います。

メルマガは忘れないですからね。ブログだと、行かなくなっちゃうんですよね。何度も来ていた人も、いつの間にかマシントレーニングと一緒で「行かねえわ!」って(笑)。一回離れちゃうと行きづらくなっちゃうから、メルマガは定期的に届けちゃうところがいいのかもしれないなって。でもメルマガって毎日来たらどうなんですかね。毎日あったほうがいいんですか。

:ものによると思いますね。それこそ経済情報とかだったら毎日来てくれないと困っちゃいますよね、株の情報とか。

:うんうん。それはコンテンツによって決まるんですね。

:コンテンツがホントに宗教的なものだったら毎日来たほうがいいですし。

:ということは、アイドルの場合は毎日のほうがいいですね。

:オススメとしては、定期配信にプラスして号外を打つ、というのが結構印象的だったりするんですよ。毎週何曜日に出しますよ、といっておいて、何か嬉しいこととか出来事があった時に、今ここにいます、みたいな号外をポンポンポンと出してくると、これってメルマガ読んでる人にしか届いてないんだって。そういう特別感は出てきますね。

M:ハッとしますね。

:面白いなあ。これは完全にメルマガ変わるなあ、次回から。

(一同爆笑)

M:楽しみだなあ。

:どうでしたか今回の対談は。

M:いやあ、もうなんか、タイムマシン小学生の時の自分に自慢したいくらいです。すごく嬉しかったです、ありがとうございます!

:こちらこそ、ありがとうございます。もう僕はあんまりファッションに興味がなくなってしまったんですけど(笑)、論理的に説明しているところとか、その辺がちょっと響いたので、何本か有料で買って読んでみますよ。

M:もう、ブログだけでもいいので、読んでみて下さい。

:そうですか、はい(笑)。

M:初月無料なので。初月の内に解約いただければお金もかからないですし。動画もやってるんですけどね、ニコニコ動画で。そちらも、ぼちぼち会員が集まりつつあります。「ファッションなので画面で見ないと」という部分を補足する意味合いですね。

:本日はどうもありがとうございました。

:いやあ、ありがとうございました。

M:ありがとうございます。

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メルマガの新しい可能性を示してくださったMBさん、そして新しいメルマガの使い方を思いつき始終興奮気味だった鈴木みそ先生。「古くて新しい」メルマガというコンテンツの魅力と使い道について、前編後編に分けてたっぷりとお話しいただきました。お二人のメルマガに興味を持たれた方は、一度ご登録してみてはいかがでしょうか、MBさんのメルマガは初月無料、みそ先生のメルマガは無料です。

構成:まぐまぐニュース!編集部

 

鈴木みそさんメルマガ『マンガ家の生活
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