【京都案内】戦国武将や文豪が愛した「美しすぎる桜の名所」5選

 

勝持寺

花の寺」とも呼ばれる勝持寺は679年創建の大変長い歴史を持つ由緒のあるお寺です。京都洛西の西山連峰にあるためアクセスは不便ですが、そのためあまり混雑しません。境内をゆっくり周れるので京都通の間では非常に人気のあるお寺です。

境内には約100本の桜の木が植えられています。遠くの山を背景とした寺と桜のコントラストが素晴らしくダイナミックな風景を見る事が出来ます。勝持寺は西行が出家したお寺でもあり西行が手植えしたと言われている現在3代目の西行桜があります。毎年4月の初めには咲く早咲きの桜です。

勝持寺は飛鳥時代に修験道の開祖・役小角(えんのおづね)が、天武天皇の勅により創建した古刹です。その後奈良時代後期に最澄が、桓武天皇の勅により再建したと伝えられています。室町時代は足利家の庇護を受け隆盛したものの応仁の乱で荒廃。その後織田信長や豊臣秀吉が保護にあたります。江戸時代に入ってからは徳川5代将軍綱吉の母・桂昌院の援助で多くの伽藍が再建されました。

近くの大原野神社も西京区の紅葉名所なので、一緒に立ち寄ることをおススメします。

住所:京都市西京区大原野南春日町1194
アクセス:阪急電鉄「東向日」駅下車、阪急バスで「南春日町」下車より徒歩20分
営業時間:9:00~17:00
定休日:毎年2月中は拝観休止
電話番号:075-331-0601
参拝料:大人400円、中高生300円、小学生200円
URL:http://www.shoujiji.jp/

以上が代表的な名所の中でも私が個人的におススメしたい場所です。京都の桜は由緒あるものが多く、沢山の言われや言い伝えがあります。その物語を知らずして花見をすることほどもったいないことはありません。知るべくを知って仰ぎ見る桜は生きていることを誇りにすら感じることが出来ます。今月は機会がある限り京都の桜の奥深い魅力や京都以外で咲く桜との違いなどをお伝えしていこうと思いますのでお楽しみに!

image by: Shutterstock

 

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