香港は大赤字。中国人は上海ディズニーランドに「夢」を見るのか?

 

2002年の湖南水害において、北京の党高級幹部600人の寄付金の合計額は、同じく北京にある民間会社の社長の寄付金の6分の1しかありませんでした。小中学校の再建のために、北京の200万党員のうち高級幹部60万人が寄付した額は1人あたりたった10元150円)しかなく、香港のテレビ会社社長1人が行った3,300万元の寄付の足元にも及びませんでした。国の中枢にいる幹部たちであっても、いかに相互扶助の精神に欠如しているかがわかります。

ところで香港ディズニーランドは昨年、中国人客が大幅に減ったことで、21億円を超える赤字に転落しました。2005年の開園から数年間は赤字でしたが、大陸からの観光客が増えたことでここ最近はようやく黒字に転化していたところに、昨年は大陸客が23%も減少したそうです。

香港ディズニー、大陸客23%減が「致命傷」 21億円超の赤字に転落

上海ディズニーランドが開園すれば、さらに落ち込むことが見込まれています。ただ、「非文明的」な中国人観光客が減ることは、香港にとってはいいことかもしれません。中国でも「これで香港人に迷惑をかけなくてすむ」という声があるそうです。とはいえ、すでに偽グッズや非公認で「ディズニーホテル」を名乗るホテルが出てきたりしているところは、やはり中国らしいといえるでしょう。

上海ディズニーランド、オープン日が決定 「もう香港人に迷惑をかけなくて済む」と中国ネット民

習近平主席は「中華の偉大なる復興」をスローガンに掲げていますが、もともと他人の不幸を楽しみ利用するのが中国人の民族性なのですから、そのような中国人がますます増えて勢いづいたら、世界はどういうことになってしまうのでしょうか。

東京ディズニーランドにしても、いまや中国人観光客がごった返していますが、上海ディズニーランドができれば、だいぶ減るのではないでしょうか。そういう意味で上海ディズニーランドは、中国人を中国国内に封じ込めるための方策なのかもしれません。外貨流出を防ぎ、さらには中国人の恥や迷惑行為を海外に出さないための施設だと思えば、納得もできます。

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image by: Hung Chung Chih / Shutterstock.com

 

黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋

著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
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