香港は大赤字。中国人は上海ディズニーランドに「夢」を見るのか?

 

一方、日本人の民度の高さは中国人と比べるべくもありませんが、これは遠く魏志倭人伝にも「婦人淫(いん)せず、妬忌(とき)せず、盗竊(とうせつ)せず、諍訟(そうしょう)少なし」(夫人は貞淑でみだりに嫉妬したりせず、また盗みや争いごとも少なかった)と特筆されていることから、古代より日本人と中国人の性格はまったく異なっていたことがわかります。言うまでもなく、中国は春秋戦国時代から戦乱続きで、時代が下がるにつれ社会の混乱による人間不信が高進し、現在に至っています。

そんな中国の上海にディズニーランドが6月にオープンします。すでに初日のチケットは完売状態で、ネット上では早くも7倍以上の値段で転売されているようですが、本当に大丈夫なのでしょうか。

上海ディズニーランドのチケット発売開始、瞬時に完売=ホテルは予約困難―中国

約10年前に香港にディズニーランドができた際には、大陸から中国人が殺到し、園内を上半身ハダカで歩いたり、ベンチで横になったり、外で子供におしっこさせたり、歩きタバコをしたりといった非文明的な姿が話題になりました。入場者数制限に怒った中国人が柵を乗り越えて園内に雪崩れ込むといったことも報じられていましたが、同じようなことが上海でも起こるのではないでしょうか。

中国新幹線が開通した時には、車内のトイレットペーパーやセンサー式蛇口まで備品が次々と持ち去られたことが報じられましたが、こうしたことにも警戒を怠らないようにしなければならないのですから、大変です。

しかも「感動」の背景には、他者への愛や信頼、自己犠牲などが付きものですが、超個人主義で人間不信の中国人にディズニーの世界が理解できるのか、はなはだ疑問です。国からして、共産党一党独裁で人民を信用せず、民意を問うシステムすらない国なのですから。

中国共産党が一党独裁を続ける国で、「人類普遍の価値」や「人類の夢」を人民が本当に共有できるのかといえば、まず無理なのではないでしょうか。

print
いま読まれてます

  • 香港は大赤字。中国人は上海ディズニーランドに「夢」を見るのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け