お父さんも一緒に。「とんちクイズ」が逆境に強い子どもの心を育てる

 

そしてビックリなのが「とんちクイズをやる」です。知識を競う系のクイズではなく、「ああ! な~るほど、やられた!」みたいなタイプのクイズです。アタマが柔らかくないと歯が立たないですよね~。

こういうアタマの体操が心にもいいのはなぜなのか。このタイプのクイズは「いろいろな角度でモノごとを見るクセをつける」ことに役立つのです。心が折れるような瞬間とは「これしか方法がないのにダメだと感じるときです。

この「これしか方法がない」ってヤツがクセモノなんですよ。

「これしか」ないことなんて人生ではほとんどありません。そう思い込んでしまうだけです。つまり、そう思い込まないことが重要なんです。これは気をつけて出来るたぐいのものではありません。習慣として「ほかにも考え方があるかも?」と思えるかどうかなんです。これをとんちクイズで養おうというわけです。親側の脳トレにもなるかもしれませんね。

もうひとつ、自分より弱いものをケアすることです。動物や植物、年下の兄弟、近所のコ…なんでもいいんですが、その子よりもか弱くて判断能力がなくて、誰かが見ていてあげないとダメな存在、これをケアするんです。これによって人間は成長するのです。それが体験そのものだからです。

親はケアしてあげることはできても、ケアすることは教えてあげられません。弱い存在をケアすることは、体験することであり言葉では説明できないものだからです。

この他者へのケアを通して、自分の力が具体的に役に立つことを発見し自分への自信を深め、無力感を払拭するのでしょう。お兄ちゃんやお姉ちゃんの方がしっかり者に育つのは、年下の兄弟を自然にケアする立場にあるからでしょうね。

心が安定し、多少の衝撃にも耐えられる。自ら解決策を見つけて実践できる。そんな心の強さは、日常生活の些細な積み重ねによって育まれるのです。

ちなみに、心のレジリエンスが低いことと、それは「脆弱」といいますね(苦笑)。ちょっと逆風…逆そよ風が吹いただけでポッキリ折れちゃう心です。う~ん、いるなあ。

そんな心にならないよう、毎日決まった時間にペットの散歩をさせて、たまにはとんちクイズに付き合ってあげましょう♪

image by: Shutterstock

 

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