夏至が「夏の至り」と書くのにちっとも夏本番ではない科学的根拠

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6月21日は日中の時間が一番長い「夏至」でした。「夏の至り」と書いて夏至ですが、まだまだ「夏本番」とは到底感じられません。このずれはなぜ起こるのでしょうか。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』に、聞けば納得のその理由が記されています。

これから夏本番…なのでしょうか?

今年は6月21日が「夏至」でした。「夏至」というのは、よくよく見ると「夏の至り」です。もう夏が極まったというのです。

まだ6月下旬。「夏本番」と実感するのはこれからですよね。暦の上での「夏至」と、実感がずれるのはなぜでしょう?

夏至は、日中の時間が一番長い日、となっていますが、日射時間の長さによる気温上昇は少し遅れてきます。毎日の最高気温も、太陽が一番高くなる正午ではなく、午後2時ごろです。

まず、太陽によって大地が温められます。それが大気を温めます。そこに少し時間差が生じてしまいます。毎日の「最高気温」のズレは2時間ほど。そして季節的なズレでは1ヶ月半ほどズレて現れるのです。

まして6月は日本では梅雨で、ただでさえ日照時間が短い、というのもあります。そのため「暑い」という時期がずれるのです。

ちなみに、逆に冬至(12月下旬)より1ヶ月半ほどずれて、2月頃が一番寒い時期となるのも同じような理屈です。大気は温まりにくく、冷めにくいので、夏本番の暑さになるのと、冬の厳しい寒さの到来にズレが生じてくるのです。

また、陸地と海では、海の方がさらに温まりにくく冷めにくいので、夏至・冬至からのずれは2ヶ月ほどになります。

「夏至」というのは「夏の到来」を伝える「実感」となるのは、大気の温まりにくさが原因だったんですね。

image by: Shutterstock

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