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酸化を遅らせる生活

活性酸素がどういう場面で発生するかがわかっていれば、あとはその場面をできるだけ避けるよう心がけることです。

まずは激しい運動を避ける紫外線を浴びすぎないようにすること。

よくプロスポーツ選手は実年齢より老けて見えるとか、日焼けがシミになると言われるのは、激しい運動や紫外線によって活性酸素が生まれて細胞を傷つけるからです。

次は食べ物。酸化した食品を控えること、防腐剤や合成添加物などが入った食品を避けることです。

酸化した物質を食べれば、身体も酸化しやすいですから、調理してから時間が経過した揚げ物や、加工食品はできる限りやめたほうがよさそうです。

さらに、細胞の再生機能を活性化させ、老化を遅らせる方法として、食事は腹八分目を心がけ、適度な運動をすることが挙げられます。

食べた食事はエネルギーになりますが、エネルギーの作り方には解糖系呼吸系という二つの方法があります。

解糖系は筋肉を動かすなど無酸素運動をするとき、呼吸系は通常活動時や有酸素運動をするときに酸素でエネルギーが作られます。

実は呼吸系のほうが大変エネルギー効率に優れた方法なのですが、このエネルギーを作り出すのが細胞内のミトコンドリアです。

もちろんこのミトコンドリアも活性酸素の攻撃を受けながらエネルギー生産を繰り返しているわけですが、やがて壊れて数も減り、エネルギー生産ができなくなって細胞は死を迎えます。

こうして細胞の数が減っていくために老化現象が現れるわけです。

そこで老化を防ぐには、細胞内のミトコンドリアの数を増やし、細胞が死に絶えるスピードを落とすことです。

これも方法がわかっていて、それが食事の腹八分と適度な運動というわけです。

この方法は長寿遺伝子を活性化させるとも言われており、動物実験でもおなか一杯食べて運動しない検体より、腹八分で運動させた検体のほうが長生きするという結果も出ています。

つまり腹八分と適度な運動はアンチエイジング疾病予防長生きのすべてにおいて役立つ方法であると言えます。

腹八分で我慢するのはなかなか難しいことなので、たとえば食事を時間をかけてゆっくり食べるよく噛む外食時のごはんなどは少し残す少量多品種で満腹感を感じやすくするなど、日々の食事の仕方を工夫することです。

適度な運動というのは、ちょっと「ハアハアと息が切れるくらいの有酸素運動をさします。

「ゼエゼエ」というくらいの激しい運動はむしろ活性酸素を増やしてしまうので要注意です。

image by: Shutterstock

 

午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門

著者/午堂登紀雄
フリー・キャピタリストとは、時代を洞察し、自分の労働力や居住地に依存しないマルチな収入源を作り、国家や企業のリスクからフリーとなった人です。どんな状況でも自分と家族を守れる、頭の使い方・考え方・具体的方法論を紹介。
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