自己紹介すら通じなかった東大主席卒業者のハーバード留学体験記

2016.10.03
by まぐまぐ編集部
 

最初の関門、留学準備

1. まずは、留学準備、何が必要かを確かめよう

先日は、ハーバードで経験した、自己紹介の先例の話をした。

でも留学のお話というのは、なにも留学した後に始まることではない。そう、まずは留学準備から。遡って話していこう

留学したいと思う人には、ロースクールに行きたい人も、ビジネス・スクールに行きたい人もいるだろう。その他の学部もいらっしゃるかもしれない。この連載を読まれる方の中には、実際に留学を考えられている方、お子さんの留学を考えられている方もいらっしゃると思うので、詳しく書いていこう。

アメリカの大学院にアプリケーションを出す場合に必要となるものは

  • 大学の成績
  • パーソナル・ステートメント
  • リコメンデーション・レター
  • TOEFL

[大学の成績]

GPAと呼ばれるもの。私の場合には、東京大学の教養と法学部の成績。さらに、弁護士になるために通った司法修習所の成績を提出した。留学したい人、子どもを留学させたい人がいれば、とにかく学校の成績は重要!

[パーソナル・ステートメント]

自分が今まで何をしていたのか、どうしてこの大学院に行きたいのか、卒業した後に何をするのか、自分は何者であるかをひとつのストーリーとして描いたもの。まあ、作文みたいなものですか。

[リコメンデーション・レター]

大学の時の先生、職場の上司などからもらう、推薦状。

[TOEFL]

授業についていくのに必要な英語能力をはかる試験。通常のTOEICがリーディング、リスニングのみからなるのに対して、TOEFLの場合にはスピーキングとライティングも要求される。特に、スピーキングが科目に追加されて以降、日本人による高得点は難しくなっている

ビジネス・スクールの場合には、加えてGMATというテストを受ける必要がある。それに比べて、ロースクールの場合には、TOEICの点数さえ取れれば、あとはパーソナル・ステイトメントという名の短い作文を提出して終わり。なーんだ、こんなに簡単なのと思ったのが間違いの始まりだった。

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