最初の関門、留学準備
1. まずは、留学準備、何が必要かを確かめよう
先日は、ハーバードで経験した、自己紹介の先例の話をした。
でも留学のお話というのは、なにも留学した後に始まることではない。そう、まずは留学準備から。遡って話していこう。
留学したいと思う人には、ロースクールに行きたい人も、ビジネス・スクールに行きたい人もいるだろう。その他の学部もいらっしゃるかもしれない。この連載を読まれる方の中には、実際に留学を考えられている方、お子さんの留学を考えられている方もいらっしゃると思うので、詳しく書いていこう。
アメリカの大学院にアプリケーションを出す場合に必要となるものは
- 大学の成績
- パーソナル・ステートメント
- リコメンデーション・レター
- TOEFL
[大学の成績]
GPAと呼ばれるもの。私の場合には、東京大学の教養と法学部の成績。さらに、弁護士になるために通った司法修習所の成績を提出した。留学したい人、子どもを留学させたい人がいれば、とにかく学校の成績は重要!
[パーソナル・ステートメント]
自分が今まで何をしていたのか、どうしてこの大学院に行きたいのか、卒業した後に何をするのか、自分は何者であるかをひとつのストーリーとして描いたもの。まあ、作文みたいなものですか。
[リコメンデーション・レター]
大学の時の先生、職場の上司などからもらう、推薦状。
[TOEFL]
授業についていくのに必要な英語能力をはかる試験。通常のTOEICがリーディング、リスニングのみからなるのに対して、TOEFLの場合にはスピーキングとライティングも要求される。特に、スピーキングが科目に追加されて以降、日本人による高得点は難しくなっている。
ビジネス・スクールの場合には、加えてGMATというテストを受ける必要がある。それに比べて、ロースクールの場合には、TOEICの点数さえ取れれば、あとはパーソナル・ステイトメントという名の短い作文を提出して終わり。なーんだ、こんなに簡単なのと思ったのが間違いの始まりだった。