2. さて、TOEFL
日本人の場合には、まず、このTOEFLが課題。
このテストはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティング各30点満点、合計120点で英語の実力を採点する。各学校によって必要な点数は異なるが、トップティアのロースクールの場合には、願わくば105点、少なくとも100点以上を取る必要がある。ハーバードの場合には、さらにリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングで各々25点以上が要求される。
アメリカのロースクールの場合には、出願時期は12月~2月くらい。しかし、英語に難がある私たち日本人の場合には、アプリケーションの1年前からTOEFLを受けはじめなくてはならない。
ということで、私がTOEFLを受けはじめたのは、およそ出願の1年前の3月のとある日曜日。
3. はじめてのTOEFL
はじめてTOEFLを受けるために、私は茅場町に向かった。TOEFLは毎週土曜または日曜に、何か所もの開催されている。留学前の8月から9月くらいになると、TOEFLもやたらと混んできて、席が取りにくくなるので要注意。下手すると、東京都内でTOEFLを受けることができずに、立川まで赴くなんてことになりかねない。
はじめてのTOEFL会場で、私は度肝を抜かれた。各々が1台のパソコンを前にして、それぞれのペースで回答していく。(だから、よーいドンで、はい、スタートということはないのです)遅れて到着した私が部屋に入るころには、もう何人もの学生が、テストを受けはじめていた。
そして、私の隣の学生風の男性が、突然、
“I live in Tokyo. I live in Tokyo. I live in Tokyo. I live in Tokyo.”
と連呼しはじめたのである。
なにこれ?この人、だいじょうぶ?ここは狂気の世界?と、心底、唖然としてしまったけれど、すぐにその理由が分かることになる。
TOEFLにスピーキングのテストが含まれることは、前にも触れたけれど、スピーキングのためには、マイクがきちんと機能しているかというテストが重要。そのために、“Which city are you living in?”という質問に、答える必要があるのである。”I live in Tokyo”の連呼は、単なるマイクテストでした。ふー。びっくりびっくり。