「コーラで歯が溶ける」は都市伝説。なぜ炭酸飲料は目の敵にされる?

 

そんなこんなで近年は、シュガーレスや実質カロリーゼロのドリンクが多く発売されており、なぜかそちらも忌避されていますが、自分が調べる限り、有意にそれらが危険であるという根拠は見当たりません。

一部では人工甘味料が糖尿病リスクを上げるという話もありますが、あくまで試験管内での実験で、動物はおろか、人間の実験でもありませんし、人間の実験では、この手のリスク評価は極めて難しい手順になるために専門家でさえ、実験データを見誤ってしまいますから注意が必要です。

あと炭酸水は目を覚ませたり疲労回復血行促進などの作用があり、それは、人工甘味料のドリンクでも得られるので、別に嗜好品として毎日何リットルも飲まない限りは別段危険視するのは、ちょっとしたヒステリーに近い物を感じます。

ただし食欲増進効果があるので、食べ過ぎ注意…というのはとどのつまり、コーラとハンバーガーというジャンク最強コンビなわけで、まさに名実共に悪と言っても良いわけですw

ちなみにコーンシロップが諸悪の根源のような話になっていますが、ガブガブ飲むものに入っているのがいけないので、料理の味付けやジャム作りには極めて良い仕事をします

台所に1本あると非常に便利です。たまに市場にHFC-90(フルクトース90%以上)という高果糖液糖が出回るので、それは液糖の中でも単価の高く甘みも強いため、ガムシロップが売られていて、成分欄に高果糖液糖と書かれていたら買いです(笑)。それでジャムを作ると驚きの美味しさです。

ぶどう糖果糖液糖、果糖ぶどう糖液糖、高果糖液糖の順番で果糖が多くなります。

image by: Shutterstock

 

アリエナイ科学メルマ
著者/くられ
シリーズ15万部以上の不謹慎理系書「アリエナイ理科ノ教科書」著者。別名義で「本当にコワい? 食べものの正体」「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 」などを上梓。学術誌から成人誌面という極めて広い媒体で連載多数。
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