「コーラで歯が溶ける」は都市伝説。なぜ炭酸飲料は目の敵にされる?

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「コーラなどの清涼飲料水は体に悪い」「人工甘味料は毒である」などなど、炭酸飲料や糖に関する「悪いウワサ」は後を絶ちません。そんな世間の風潮を受け先日、アメリカの大手飲料メーカーが、自社製品の砂糖含有量を大幅に減らすと発表。しかし、本当に清涼飲料水は人間にとって害悪なのでしょうか。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんが、気になるウワサのほんとのところを明かしています。

暮らしと科学:炭酸飲料が目の敵にされるワケ

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というわけでデッドリーダイエットの記事はなんかあまり期待されてないようなのと、まぐまぐ運営からの、この記事の関連記事を書くんだメカドッグという指令がきたので、ソーダ騒動についてまとめるワン。

何かと飲むと体に悪いみたいに言われるソフトドリンク。何が駄目なんでしょう。

まず最初にコーラやソフトドリンクを飲むと歯が溶けるという話。コーラに抜けた歯を何週間も漬け込んでおき、歯がスカスカになっている様を公衆衛生のポスターが起用したのがこの都市伝説の始まりだと思われます。

当然、酸性のものに代謝の無い死んだ歯を入れておくと弱い酸ながらも化学的攻撃を受けづけてモロモロになるのは至極当然なので、あまりコーラやソフトドリンクを口に含んだまま何週間も過ごす人はまずいないでしょうし、コップの中と口の中の歯では環境が違うわけですから、コーラやソフトドリンクを飲むと歯が溶けるというのを事実とするなら、みかんや梅干しも歯に悪いということになるわけなので、あまり意味の無い都市伝説と言えます。まぁしいて言えば、ソフトドリンクのなかでコーラがリン酸を酸味料として使う数少ない飲料であり、それを逆手にとって歯が溶ける実験も行われたのでしょうが、あまり意味はないと言えます。

ソフトドリンクの唯一といっても良い有害性。それはカロリーの過剰さと血糖値が急激に上がることに集約できます。この話は、アメリカのトウモロコシ市場原理主義とも言える謎のトウモロコシ文化から来る、コーンシロップの消費先としてソフトドリンクが使われているところまで話は遡ります。

コーンシロップというのはトウモロコシから摂られたデンプンを分解して液糖にしたものです。コーンシロップの代表的なものは商品コードであるHFC-42と呼ばれているもので、約半分のフルクトース(果糖)と残り半分グルコース(ブドウ糖)、それと少量の水で構成されています。

ガムシロップはグラム当たりでグラニュー糖より甘みを強くできるという特性があり、その結果、商品に使う量を少なく甘くできるので、商品としてはコストを食う糖分のコストカットができる重要な糖なのです。サトウキビから得られるスクラロース(グラニュー糖)は加工コスト的には、デンプンから作るより安くできるのですが、コーンシロップはなんかしりませんが補助金が出るとか謎のカラクリがあって、アメリカでは大量にトウモロコシを消費するために大量に作られており安く供給されています。

しかし、消費者は液糖よりグラニュー糖のほうを好むので、大半が加工食品の甘み付けに使われており、その比重が最も高いのがソフトドリンクであり、ソフトドリンクにもよりますが、全体量の2割~3割近い分量のガムシロップをがぶ飲みすることになり糖の取り過ぎになるので良くないということです。

そして、液糖は吸収性が高く血糖値が急激に上がることで糖尿病のリスクなども底上げしちゃうんじゃねーのということで、お世辞にも健康に良い食品とは言えないわけです。またフルクトースは体脂肪を増加させやすい糖でもあるという研究もあり、それが大量に含まれているコーンシロップは砂糖より体に負担の大きな食品であるとも言えます。

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