元「旅行読売」編集長が断言。「温泉は怒りを鎮める」の科学的根拠

 

私ごとだが、僕の場合は夫婦げんかの際にこのような状態になる事が多い。

というか、ほぼ100%このような状態になる。 うちのカミさんは議論が大嫌いなので、ケンカになると話もせずに自分の部屋に閉じこもる。 すると僕は、いいたい事もいえず、自分の部屋でイライラしているだけだ。 実に不快。

こういうとき、僕は、酒を飲んでいなければ確実に車に乗って山梨アタリのぬる湯に高飛びする。 もちろん、なるべくゆっくりと湯に浸かった方がいいので、ぬる湯がおすすめということもある。 また、場所が変わる事による転地効果も大きい。

そして1時間近くも湯に浸かってのんびりしていると、ものすごく気分がおおらかになって、どういうわけか、カミさんに謝ってもいいかな、などという気分になってくる。 ただ、謝ると怒りを蒸し返す可能性もあるので、まあ、通常は素知らぬ顔で帰ってくる、またはどこかの宿に泊まっちゃう。

この間に、妻の怒りもまた、ほとぼりが冷めているというわけである。

しょーもない話になってしまったが、僕の知る限り、温泉の湯船でしている会話がもし愚痴であっても、それはなんだかのんびりとした、あまり攻撃的でない口調で語り合っていたりする場合が多い。 その愚痴をまったく関係のない僕が聞いていても、不快にならないような会話のトーンなのである。

人によっては、愚痴をいいながら笑っている。

つまり、温泉にのんびりつかると、心が平静になって、自分を客観視でき、リラックス感もあって、怒り続けている事ができないのだと思う。

人は、温泉にのんびりつかると、怒り続けていられない。 これが僕の持論だ。

皆さん、ムカつく事があったら、いろいろ考えていないで、さっさと温泉へ入りに行きましょう。 酒で紛らわすより体にいいしね。

image by:Shutterstock

 

飯塚玲児この著者の記事一覧

温泉業界にはびこる「源泉かけ流し偏重主義」に疑問を投げかけた『温泉失格』の著者が、旅業界の裏話や温泉にまつわる問題点、本当に信用していい名湯名宿ガイド、プロならではの旅行術などを大公開!

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断! 』

【著者】 飯塚玲児 【月額】 初月無料!330円(税込) 【発行周期】 毎週水曜日or木曜日配信 発行予定

print
いま読まれてます

  • 元「旅行読売」編集長が断言。「温泉は怒りを鎮める」の科学的根拠
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け