ネット炎上にうろたえる企業幹部は、まず東スポを読め

 

4. リテラシーは東スポから学ぶ

若者のネットリテラシーのなさを批判する記事も見かけますが、中高年のリテラシーもきわめてお寒い状況です。しかし私を含む、昭和の子供の中には昔からリテラシーを養ってきた者がいます。プロレスファンです。

「ジャイアント馬場流血死」「狂牛ベイカーを葬送」「ウガンダの魔人」

えー、いずれも東スポの紙面を飾ったような言葉として慣れ親しんだ表現ですが、私たちは学校の勉強はできないバカな子ではあったものの、これを見てジャイアント馬場さんが殺されとか、オックス・ベイカーは牛だとか、カマラがウガンダ出身だととは信じませんでした。プロレスのストーリーラインであることを子供でもわかっていました。

しかしプロレス会場では「殺せー」とか「折っちゃえ」とか物騒な声援を送ることで盛り上がり、エンターテインメントとして何より楽しい興奮を味わうことができ、幸せな子供時代を過ごせたなと思います。(あ、大人になってもだった)盛り上がることと真実は別であることも学べました。リテラシーのおかげで楽しみを知り堪能できたのです。

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増沢隆太

増沢隆太

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「謝罪のプロ」として著名人記者会見のたびにテレビ、ラジオ、新聞でコメントしまくるコミュニケーションのプロ。ロンドン大学大学院では戦争研究を行い、帰国後外資系企業数社でブランドマーケティングを担当した。その後、人事コンサル会社勤務を最後に独立し、人事・経営コンサルタントとして活躍。現在は講演、企業研修、大学生向け講座などで全国を回るほか、東京工業大学の特任教授も務めた。

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