なぜ子供たちはストレスを溜め込みながらSNSに依存し続けるのか

 

この感情的なストレスを自分でコントロールできるようになるためには、「相手の心は変わらないものだ。しかし、自分の心は変えられる。相手のことは理解するようにして、自分について反省すべき点は反省し、自分の心構えだけは変えていこう」と決意することです。大事なことは、自分を大切にする気持ちです。

人付き合いの得意な子には、広く浅くサバサバと人間関係を渡っていけるスキルを持っている子もいます。これらの子たちの共通点は、まずは自分を大切にして、深入りせず、適度な距離を取ることを身につけています。

反対に、情が深く、交友関係を大切にする子や、優しい子は、相手の気持ちに配慮しすぎてしまいます。その優しさに乗じて、ベッタリと密着して、くっ付いて離れない子どももいるのです。ひとりの子が他方の子を一方的に援助しなくてはならない関係は、壊れやすく、結果的にお互いが傷つきやすい関係となります。これは、真実の友情ではありません

良い関係性を保つには、一定の距離感がどうしても必要です。そして、お互いに自立していることが肝要なのです。

真実の友情を築くためには、焦らずゆっくりと人間関係を育んでいくことが大切です。自分を十分に知ってもらい、少しずつ時間をかけながら関係を深めていくような方法をとることです。このようなことを折にふれて、子どもたちに教えていく必要があります。

子どもたちには未来があります。より大きな目標を達成するために、孤独に耐えることが必要な時期があるのです。そのことを教師や親は教えなくてはなりません。

「時間に正確な人は信用される」
「規則正しい生活習慣を持つことは、将来の成功につながる」
「それは、世の中の役にたつ人になるためです」

と自信を持って言える子どもにすることです。時間とルールを守れない人とは、一定の距離をとるように導いてあげることが重要になります。さらに、善悪を区別できない人との付き合い方にも配慮が必要です。

時には、「今は、遮断しなくてはならない時期だ」と判断したら、社交的ではないかもしれませんが縁を切ることが大事です。但し、一方的に言いすぎると子どもが納得しません。そこから家庭内トラブルにつながることもありますから、「なぜそうなのか」ということを説明し、納得するまで説得することが大切です。

大切な人間関係のルールは、大人である教師や保護者が教え、サポートしなくてはなりません。とは言っても、なかなか実践することは困難なことでもあります。

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