なぜ子供たちはストレスを溜め込みながらSNSに依存し続けるのか

 

その意味では、帰国子女家庭や外国人のほうがハッキリしています。ある外国人の方を紹介します。お子さんは小学6年生、学級崩壊のさなか、そのクラスでは正論が全く通りません。暴力的で悪いグループの影響を受け、普通の子までも荒れて、教員もお手上げ状態でした。

その子がとうとう情緒不安定になってしまったため、保護者は見切りをつけて、学校に通わない宣言をして、学習塾のみに通い、私立中学を受験し、合格しました。その後、私立中学に近い場所に転居することになり、お子さんは卒業式には出席し、親しかった優等生の子ども達には感謝のお手紙を渡していました。

このような親の決断が成功した事例もありますが、いつまでたっても、午前2時までSNSを止めない子どもたちもいます。そのなかには、こだわりの強い性格の子、特定の障がいの子、家庭が不遇で淋しがっている子もいます。ソーシャルスキル教育で対応できる場合もありますが、改善が見られない子どももいます。

悩み続ける子どもは、総じて、家庭的な背景に課題があることが多く、その保護者も悩みに対して、「判断できていない。どうして良いのかわからない」状態になっていることが多いと考えられます。決断できない人が悩み続けるのです。

悩みの渦中にある子供たちは、感情や情緒が不安定になりがちで、相手に依存したり、自分の感情が収まるまで、執拗にメールやラインのメッセージを送ります。夜中もです。眠れないまま、感情が高ぶったまま、朝を迎えてしまいます。これでは、お互いに自滅です

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