「大きな道路の近くに住んでいる人は死亡率が高い」は本当か?

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工場や自動車など、燃料の燃焼によって排出された物質が大気中で光やオゾンと反応することによって生成されるのが、今話題の「PM2.5」です。今回のメルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』では、「大きな道路の近くに住んでいる人ほど様々な病気による死亡率が高い」というデータとともに、「PM2.5」などの大気汚染物質の危険性について、徳田先生がわかりやすく解説しています。

大気汚染によって心血管系の病気も増える

自動車の排気ガスや産業廃棄ガスなどによる大気汚染が深刻な問題となっています。大きな道路の近くに住んでいる人ほど様々な病気による死亡率が高くなるというデータも最近発表されました。それによると呼吸器系の病気だけでなく心血管系の病気による死亡も増えることがわかりました。

大気汚染ガスを吸入することによって喘息や気管支炎などの呼吸器系の病気が引き起こされる事は直感的に分かります。しかしながらなぜ大気汚染が心血管系の病気を起こすのか、についてはよくわかっていませんでした。気管支や肺から吸入される大気汚染物質によって心臓血管系の病気が増える、というのはただちにはわからないと思います。

血管壁に沈着する大気汚染物質

しかしながら最近の研究によって、大気汚染物質がどのようにして体内に侵入していくかが解明されました。その結果によると、大気汚染物質は肺から吸収され血液中に取り込まれ血管に沈着していたのです。

その研究はナノテクノロジーの技術によって行われました。ゴールドでできたナノ物質を、ボランティアの人々に吸入してもらったところ、15分以内には血液中に検出され、24時間以内には尿中にも確認されました。

また、ボランティアのうちある人々では、3ヶ月後でもまだその物質が尿中に排泄され続けていました。この研究でゴールドが使用されたのは、大気汚染物質を直接検出する技術がまだ無いないからです。

続いての実験では、動脈硬化で詰まりかけた頸動脈の置換施術が行われる予定の患者にこのナノ粒子を吸入してもらうものでした。手術の前日に4時間吸入してもらったところ、このゴールドを含む粒子が頸動脈の病変に集中して沈着していたことが見つかったのです。

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