服が売れない。日本のアパレル業界は、どこが時代遅れなのか?

 

4.中国アパレルとの連携

日本のアパレルをM&Aするのは、中国内販アパレルが中心になるだろう。その理由は、上場する中国アパレル業界が少なくないこと。中国アパレル業界は全般的に不況だが、その陰で世代交代も起きている。若い企業は上場し、新たな資金調達を得て、業務拡大を考えているのだ。

そして、上場した企業は資金力が豊富であり、早い時期に実績を上げることを求められる。その手段として、有望なのが、日本アパレル企業のM&Aである。

日本アパレルにとっても、中国アパレルと組むことで様々な可能性が広がる。

たとえば、中国アパレルにブランドライセンス供与すること。それだけで、安定したロイヤリティ収入が期待できる。

また、自社ブランドの商品を中国市場で展開する場合でも、中国アパレルと連携した方が有利だ。

これまで、日本のアパレル企業が中国市場に進出しても、多くが失敗している。中国市場の特徴やニーズを把握できず、日本の商品をそのまま投入しても売れないのだ。

中国アパレル企業の協力を得ることで、中国市場に対応した商品供給や、販売体制を整備することができるに違いない。

image by: Shutterstock

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