ではなぜ「匁」という漢字が常用漢字ではなくなったのでしょうか。
あらためて『計量単位令』第5条第2項に関連しての別表第6を見てみると、「真珠の質量の計量」の単位として「もんめ」と書かれてありました。
どうやらもともと法令上では「もんめ」と平仮名書きするようで「匁」ではなかったようです。
うむむ。そういうことが関連して、「匁」は外されたのか。
もっと細かいことは、当時の漢字小委員会の議論を掘り起こす必要があるかと思います。しかし、「匁」は世界に通じる単位の名称だったんだ、ということと、そこには真珠の養殖を成功させて、日本の特産品として世界中に受け入れられていった経緯があってこそのこと…というのを考えると、少し残念なことだったと、いまさらながら思います。
真珠の養殖を成功させた御木本幸吉の話は、ずっとずっと昔、子供の頃に何かの本で読んだ程度ですが、今回「匁」のことを知ったことで、あらためてじっくり調べ直してみたい、もっと知らなきゃいけないなという気がしてきました。
そこにはまた想像を超える、いろんな学びがあるように直感しています。
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