なぜ繁盛している居酒屋は「お通し」を手間暇かけて作るのか?

 

そして、料理の第一印象をよくするのもひとつ。料理のお客様との最初の接点、実は、「お通し」なんですよね!

居酒屋では、一番最初にお客様の前に登場する料理は、「お通し」。しかしながら、「お通しだから…」とないがしろにするお店がまだまだたくさんあります。でも、300円もらっているんですよね…。

「お通し」を、これまでのような「残り物」的なものではなく、変わったものでインパクトを与えることができれば、きっとお客様の印象も期待感もかなり変わるはず。

以前、僕のご支援先では、お通しにこんな工夫をしていました。その店の業態は「炉端焼き」だったのですが、お通しに「七輪で焼く焼野菜」を提供していました。

お客様が席に着くと、七輪(小さめの)を席に運び、旬の野菜を2~3種類提供しました。また、醤油や柚子胡椒など3種類のタレを用意し、お通しからその店の特徴(旬の野菜や食材を楽しんでもらう、またその店ならではの食べ方を提供する)をお客様に伝えることを心掛けたのです。

また、最初は焼野菜でしたが、徐々に日替わりで干物など、これもちょっと珍しい食材を提供することで、お客様に最初から「楽しみ」を提供することにこだわっていました。「お通し」から、お客様に「楽しさを提供できていたことで、お客様にはとても評判が良かったようです。

最初の印象、つまり、第一印象がいいと、その店の料理や接客に期待感が高まり、「ワクワク」しながら食事を進めることができます。それがお客様の満足度をさらに向上させることにも繋がります。

最後の印象を大切にすることもお客様のリピート率を高める策となりますが、お店の滞在時間をより満足度の高いものにするためにも、「第一印象にこだわって店の改善を行ってみてはどうでしょう?

image by: Shutterstock.com

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