しかし、成功事例とは逆に失敗事例に目を向けてみると、「どうすれば売れるようになるんだろうか?」「どうすれば改善し成功へと導けるだろうか?」と、自己に置き換えてみることで自ら成功へ導く思考や発想に変わります。「こうすればいい」という答えがそこには無いからです。
こうした答え無き答えを求めようという働きにこそ、思考力や発想力を養うことができます。いってみれば、成功事例からは1つのヒントやきっかけを得、失敗事例からは、得たヒントを力に変えることができる思考力や発想力を養えるということです。
極々当たり前ですが、どのような成功事例も数えきれなほどの失敗の上に成り立っています。売れない商品を何度も改良しヒットする商品が1つ生まれたとか、人気メニューが誕生するまでに100品のメニューを開発してきたとか…。
ですから、学びから得ようとするとき、単に成功事例を見聞きするだけでなく、その陰にある失敗事例へ目を向け、全体のバランスを見るようにすることが学ぶ上ではとても大切なことです。
他社あるいは、自社の成功事例だけでなく、失敗事例にも目を向けてみてください。今まで見えていなかったことや新たな発見、問題を解決するヒントがたくさんあることに気がつくでしょう。
そして何より…、そのことによって成功するための地力が養われていきます。
■今日のまとめ
『地力をつけるためには失敗から学ぶ』
- 問題や課題を解決するための力を身につけるには普段からどいうことを学び訓練すると良いか? 考えてノートに書き出す。
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