嘘つきは泥棒の始まり。幼少期の「嘘」はどこまで許すべき?

 

家庭教育アドバイス・・・「幼児期の子どもの嘘には、付き合うことも大切」

幼い頃の嘘は、空想と現実が曖昧で、子ども自身、嘘と真実の区別が付きません

例えば、お友達が木登りをして虫を捕まえたのに「自分が捕まえた」といった場合、子どもの心の中では、お友達の勇姿が自分の姿になっているのです。

「どうしてそんな嘘をつくの!お友達が捕まえたんでしょう?」とわざわざ言わずに、「そう、自分で捕まえたの」と話を聞いてあげるようにしましょう。それだけで子どもは満足します。

想像と現実がはっきり区別できるようになると、こうした嘘も減っていきます。

また、問い詰めるのは逆効果です。例え明らかな嘘とわかっても、子どもの嘘の裏側の気持ちをくみ取るため、穏やかに質問をしましょう。

子どもが嘘をついた理由を正直に話したら、例えそれが悪いことでも「正直に話したことについて叱らずに認めてあげましょう

「嘘はダメ」ではありません。なぜなら「相手を慮る嘘」もあるからです。

だからこそ、嘘をついてはいけない、というよりも「正直な人間は素晴らしい」と言うことを伝えましょう。

子どもは成長するに従って嘘も上手になり、そのうちに、空気を読んだ社会を生き抜くための嘘をつくようになります。

こうした社会的なコミュニケーションスキルとしての嘘は、相手を思いやる気持ちの表れでもあります。

嘘は子どもにとって成長の一段階に過ぎません。

大切なのは、嘘に隠れた心の声に耳を傾けること、気持ちにより添うことです。

image by: Shutterstock

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家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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