中国「食の安全」見える化に違和感。役人がワイロ要求の本末転倒

 

ただこの評価基準、素直に納得できない部分がありました。

今までのシール版の評価基準の際に、私の知り合いの日本食レストランの評価は「B」。

レストランの中国人オーナー曰く、たまに役人がフラリと店舗にやってきて、カウンターに座ってアレヤコレヤとクレームを付けるらしいのです。

役人の全体がこんな対応では無いのも分かりますが、役人の口からは直接は言わないものの「” A”が欲しければ思し召しを」と、クレームを付けながら遠回しにオーナーに伝えてきたらしいのです。

上海人のオーナーさん、完全無視。

そのため「B」評価が続いていたようですが「あいつらに払う金は無い」のだとか。

またこの監視カメラや液晶画面などの設備は、政府推薦メーカーになっている可能性も高いのです。

以前「発票」と呼ばれるレシート状の品を発行する機械の導入が進んだ時。

導入時に店舗側から「機械がデカイ」「壊れる」「使い勝手が悪い」「ソフトが使いにくい」「サポートが不十分」など問題点が噴出。

しかし、指定機なので仕方なく導入。そのうえ導入費用が高い。。。。と嘆いている店舗運営者も居たのですが、これもまたお代官と大黒屋的な関係があるんだと勘ぐってしまいます。

もちろんこんな関係は昔の話。今は改善されているかも知れませんが、導入して使いなさい!が先行してしまい、使い勝手などは後回しになっていたのです。

そんな話を聞いていた事もあり、「見て分かる食の安全」を見つめ、素直に喜べない私が居たのでした。

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