荒れる中東。ヨハネの黙示録にある「核戦争」が現実に?

 

革命の必要性と反動

その上、石油の富がなくなったと同時に、欧米との関係もおかしくなっている。特にシェールオイルでエネルギーを自立できる米国の保護がなくなるとみているので、安全保障についても自国の防衛を真剣に考える必要になったようである。

また、国民や王族たちは、今までの生活の保障を求めてくるが、それができない現実がある。このため、上からの革命を仕掛けたようである。

その方法として、中国の習近平国家主席が用いた汚職取り締まりを用いた政敵排除を行なったようである。

しかし、王族を汚職の容疑で多数拘束して、その資産を奪い開放するようである。これは、中途半端なことになる。解放された王族には、政治力があるので、その政治力を奪わないと混乱のもとになると思う。

国内が混乱すると、イランではないがパーレビ国王の西洋化失敗で、ホメイニ宗教革命が起きたと同じ事がサウジでも起きる可能性が出てくる。近代化に反対する超保守的なワッハーブ派に支持された王族が、政治の実権を握る可能性が出てくる。

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