休暇中のメール自動削除、山ごもり…極端すぎる働き方改革が話題

 

大塚 「三菱ふそうトラック・バス株式会社は、親会社であるドイツ・ダイムラー社の施策を受け、長期休暇中に電子メールを受信拒否・自動削除できるシステムを2014年12月に導入し、長期休暇中にメールを送信した相手には『いただいたメールは削除されます』というメッセージが返信されるそうですよ」

E子 「え? それって、外部からのメールも?」

大塚 「あ、システムの対象は社内からのメールに限られてるって」

E子 「そうやんね。ビックリした~。大きい会社やから、誰が休みなのかも周知できてないことあるってことかな」

深田GL 株式会社ロックオンでは、『山ごもり連休制度』っていう会社との連絡を9日間絶つことを認める制度があるそうだよ」

新米 「どんな制度ですか?」

深田GL 「山ごもり連休中は、社内からの電話連絡やメールなどコンタクトは一切禁止。社員のリフレッシュ休暇中は連絡を絶っても問題がないよう、業務の共有を普段から徹底することを目的にしているんだって」

E子 「業務の情報共有ができていないと、休暇は取れないもんね」

大塚 「この『山ごもり連休制度』って、リクナビNEXT主催の『第2回 グッド・アクション』において最高賞の『ベスト・アクション』を受賞したそうですよ」

新米 「ふーん、最近は、欧米を中心に、『つながらない権利が広がっているって書いてましたけど、日本でもいろいろあるんですね」

所長 「フランスでは2017年1月1日から『つながらない権利法が施行されたそうだね」

全員 「そうなんですってねぇ~」

所長 「従業員50人以上の会社に対して、『完全ログオフ権(従業員の勤務時間外はメールなどのアクセスを遮断する権利)』を定義する定款の策定を義務付けているとか」

深田GL 「へぇ~、定款に書くってことですか?」

所長 「そういうことだろうね…」

深田GL 「今のところ罰則は設けられていないけど、『つながらない権利を侵害された従業員は訴訟を起こすことが可能になったということみたいですね」

新米 「訴訟ができる…ね」

大塚 「フランスでは『つながらない権利法』の他にも、週の法定労働時間を35時間と設定していたり、午後9時~翌朝6時を夜間就労として厳しく制限していたり、労働者の権利を守る規制がたくさん存在しているそうです」

E子 「ドイツのフォルクスワーゲンでは、2013年から午後6時15分から翌朝7時まで、従業員の仕事用の携帯電話にメールが転送されないシステムを導入したそうですよ」

大塚 「フォルクスワーゲンとは対象的にBMWは、2014年から、従業員に『上司との相談のうえ、職場以外の場所や勤務時間外で業務をこなすことを認めることを始めたそうです」

新米 「真逆ですねぇ~」

所長 「韓国では『カカオトーク』などのSNS問題を解決しようと、国会で2017年8月に『勤労基準法改正案』の審議が始まったそうだよ」

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