1月31日は皆既月食を見よう。初心者でも上手に観察する方法は

 

次に、観測する場所や準備についてお話します。

ここまでは概要として、「夜9時前ぐらいから日付が変わる頃まで」「東南東から南東の空」が開けているところ、ということを書きました。幸い、冬の満月は高度がとても高く、それも今回の現象のいいところです。

部分食の始まりでも、月の高度は40度を超えています。皆既食の時間帯だと60度から70度と、ほとんど見上げるぐらいの高度です。と言っても、普通は高度がどのくらいかピンときませんね。

水平が0度。真上が90度です。そして握りこぶしを作って水平にぐっと突き出して、そこからその握りこぶしを4つ分ぐらい上にあげると、だいたいそこが40度ぐらいです。さらに2つ、3つあげると…かなり見上げる感じですね。

今回早めに皆既月食のお話を書き始めたのは、この週末、「どこで見るか」のロケハンもしてもらえたら、と思ってのことです。主には南東の空で、おおよそ40度以上のところが広く見えるところがあれば、そこが観測しやすい場所、と言えます。明るいところでも見られますが、できればその方向に街灯が重なるのは避けましょう

なんとなく広く思えていても、公園だと木が邪魔だった…ということもあります。明るいうちに場所をチェック、できれば夜になってからも邪魔な街灯が視線の方向にないかをチェック。そんな感じで、どの辺で見るかを下見しておきましょう。

絶対にどこかに出かける必要があるわけではありません。家の近くでも十分です。寒いですからね。時々見に行って、また部屋に入ってぬくぬくとして、また見に行って…そんなこともできるのが今回の皆既月食です。どこでどんな風に見えるのかなあ…と予想しながら場所探しをしてみると、目の前に欠けた月が浮かんできます。ワクワクしてください。

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