2週間で4kg減も?脂肪を多く摂るダイエット法を現役医師が解説

 

ケトン体ダイエットによる脂肪分解モード

では、ケトン体ダイエットとは何でしょうか。ケトン体とは肝臓で脂肪が分解されたときに作られる物質です。ケトン体には、アセト酢酸、βヒドロキシ酪酸、アセトンの3つがあります。でも、ケトン体ダイエットとはこのケトン体を食べるわけではありません。糖質を制限して、脂肪は多めにとることによって、ケトン体が作られやすくなるようなダイエットとの意味です。

砂糖やデンプンなどの糖質を制限して脂肪を多めにとる食事療法を導入すると、膵臓はインスリンの分泌を低下せ、1週間以内に体脂肪の分解へと向かいます。脂肪が肝臓で分解されるとケトン体が作られるようになります。これを栄養学的ケトン体血症と呼びます。ケトン体は血液脳関門を通過することができるために、脳細胞のエネルギー源として利用されることができます。また、ケトン体は、脳細胞以外の組織の細胞でも利用されます。

以前、アメリカで有名になったものに、アトキンズダイエットというのがありました。これは低糖質ではありましたが高タンパクの食事療法であったため、アミノ酸がブドウ糖に変換されるため、ケトン体の合成は抑えられていました。ケトン体ダイエットではタンパク質も制限する一方で、脂肪分やトータルカロリーの制限はほとんどしない方式をとっています。

print
いま読まれてます

  • 2週間で4kg減も?脂肪を多く摂るダイエット法を現役医師が解説
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け