親の帰宅時間が遅くて子どもは睡眠不足。諦めるしかないのか?

 

1. 本当に、寝る子は育つ

成長ホルモンは、質の良い睡眠がしっかり取れているときに分泌されます。良質な睡眠で脳の疲れが回復するからです。

睡眠が少ないと脳の発達に悪影響があるため、当然身体の発達にも悪影響を与えます。

そして、脳の中で唯一、成人後も細胞分裂を繰り返す海馬も育ちにくくなります。そのため物覚えが悪くなるだけではなく、認識力やモチベーションの低下に繋がります。

これらの力が衰えると、課題解決能力、コミュニケーション能力、他者理解能力などに悪影響を及ぼしかねません。寝る子は育つ、とは、身体のみならず、心も育つと言う意味で確かなのです。

2. 一日の睡眠時間にこだわらず、ひと月の睡眠時間を考える

子どもに睡眠を取らせたくても家庭によっては、両親の帰宅が夜8時半過ぎという場合もあります。

その場合は、子どもの睡眠問題が解決されないかというとそんなことはありません。

一日の睡眠時間を20分増やせば、ひと月で10時間の不足を解消できます。ひと月単位で考えて、毎日の寝る時間をほんの少し早めましょう。注意するのは、起きる時間は変えないことです。

3. 仮眠で睡眠不足を解消

睡眠の目的は、脳の疲れを取ることです。脳がしっかり働けば、良質の睡眠を取ることができるからです。

そのために、体内リズムを考慮し、起きてから、6時間後、もしくは13時間後に、15分の仮眠を取ることをお勧めします。6時半に起きる子どもの場合は、12時半もしくは夜7時半です。

注意することは、深く眠ってしまわず仮眠に留めておくことです。

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