「その話、知ってるよ。聞いたことあるよ」が学ぶ意欲を阻害する

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「認識のメンタルブロック」という言葉を聞いたことはありませんか? これは「知っている」という認識が、学ぶ意欲を低下させる原因になるという考え方のこと。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では、著者の松尾英明さんが、「知っている」だけで済ませるのではなく、「解っているのか」「行動・活用できているのか」「結果・成果として実現できているか」といった観点で考えることの大切さを説いています。

「知っている」という認識が、学びを阻害する

皆さんは、このように思った経験をしたことはありませんか?

書籍を読んだり、講演会やセミナーなどを聴講する中において、「この内容はどこかで聞いたことがある」「知っていることばかりで、目新しいものはなかった」などというように思ったことはないでしょうか。さらに、このように思ったことによって、「学ぼう」という意欲が低下したり、失ったりしてしまったことはないでしょうか。

私自身も以前は、書籍や講演会、セミナー、ビジネス番組などを見聴きしていて、「この話、内容は、どこかで聞いたことがある、学んだことがある、知っているよ」などといったように思ってしまい、その話、内容を聞き流したりしてしまったことがあります。今思うと、非常にもったいないことをしたな、と思います。

本号では、「知っているよ、分かっているよ」が学びを阻害することをテーマにして、考察していきたいと思います。

私たちは、児童・生徒・学生の頃は、先生から常に新しい知識を教えてもらい、学んでいく経験が多いですね。こういった新しい知識を蓄積していく経験が長いことや、情報化社会の中にあっては、もっと知らない知識、もっと目新しい情報を求める欲求が高まるような気がします。

目新しい知識や情報などに好奇心を持って、学ぶことなどを通じて蓄積していくことは必要なことですね。その反面として、目新しい知識や情報などを収集することで、安心してしまうことには注意が必要だと思います。

目新しい知識や情報などを一度知ってしまうと、自分の中では「知っていること」という認識を持ちます。この「知っていること」という認識が、学ぶ意欲を低下させる原因のひとつになります。いわゆる、学びに対する「認識のメンタルブロック」と言えるでしょうね。

書籍や講演会、セミナーなどにおいて、常に新しい知識や情報だけを追い求めてしまうと、「その○○(知識、情報等)、どこかで聞いたことあるよ」「もっと新しい方法、ノウハウはないの」などと思ってしまいます。そうすると、知識や情報を知っていると思った瞬間から、それ以降「学ぶこと」「考えること」をしなくなるのではないでしょうか。

ここで重要になるのは、その知識や情報などを得ることの目的を明確にすることではないでしょうか。そして、自分の中で「知っている」という知識や情報などが、本当に「解っているのか」「行動・活用できているのか」「結果・成果として実現できているか」「その実現した結果・成果を継続できているか」という視点で確認することが重要になります。

情報化社会などと言われる以前は、知識や情報を知っているだけで価値があったと言われていました。しかし、現在は、インターネットなどを通じて、誰でも知識や情報を知る機会があるので、知っているだけでは価値を生みにくくなっています。

これからは、知った知識や情報をいかに理解し、活用し、結果・成果として実現し、継続することができるかが大切になってくるのではないでしょうか。そのためには、知っている知識や情報であっても、学び、考え続けていくことが必要になってくるのでしょうね。

一定の期間を開けて、書籍を複数回読んだり、同じ講師、同じテーマの講演会、セミナーなどを聴講したりすると、一度読んだり、聴いたりしているので、その知識や情報としては知っています。ですが、書籍であれば、以前読んだ時とは違ったところに目がいったり、捉え方が違ったりすることがあります。また、講演会、セミナーなどでも、同じことが言えます。

自らを成長させていくためには、やはり、学び続けることが大切になるでしょうね。そのためにも、新しい知識や情報に好奇心を持って、アンテナを立てることが大切になります。加えて、「知っているから」とその知識や情報から目をそむけるのではなく、その知識や情報に改めて目を向けて、自分や自組織に置き換えたらどのように活用することができるか、などという視点を持って学び続けることが重要になってくるのでしょうね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 松尾英明 【発行周期】 2日に1回ずつ発行します。

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